【ベジつまみ】角煮風お麩の甘辛煮|これってフツーにお肉でしょ?とマジメに驚いた話

働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高!と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。

【ベジつまみ】角煮風お麩の甘辛煮|これってフツーにお肉でしょ?とマジメに驚いた話
食楽web

 どう見ても豚の角煮である。しかしこれが“お麩”なのだから、料理とはすごいものだ。「見た目は似てるけど、きっと味はぜんぜん違うよね」なんて、少し斜に構えた気持ちで口に入れたら、あらびっくり。むっちりとした歯応えと甘辛くジューシーな味わいは「さっぱりめの角煮」といった印象だ。

 事の発端は「これってお肉じゃないの?」みたいな、遊び心のあるベジつまみがつくれないかなあ、という思いつきレベルの会話だった。菜食中心の食生活を送る丸さんからしてみると、そういうときは大豆でできた肉もどき「ベジミート」が選択肢になるそうだが、正直なところ、首都・東京でも大きなスーパーに行かないと見つからない。誰にでも手に入る食材でつくる、というベジつまみのコンセプトを考えると、少し敷居が高い気もする。そこで丸さんが用いたのが、小麦からできている車麩だったのだ。

 「片栗粉で軽く揚げるひと手間で、もちっとしたお肉っぽさが出るんです。肉汁のようなジューシーさは、お出汁を吸い込んでくれるお麩ならではですね」

 和食らしい上品な顔をしたベジつまみ。年末年始に向けて、家族や恩師など健康を気づかう年配の方へのおもてなしに活用できそうだ。もちろん、丼いっぱい角煮を食べまくりたい!というダイエット中の食いしん坊さんも、思う存分どうぞ。