500円でもふっくらごはんが美味しく炊けた!

では早速ご飯を炊いてみましょう。基本は米一合に水200ml(無洗米なら230ml)。ふっくらと炊き上げるために、炊飯前に最低でも20分はしっかり吸水させることがポイント。
コンパクトストーブ+固形燃料、アルコールバーナー、シングルバーナー、それぞれの「ご飯の炊き方」説明書が付属していているので好きな道具で炊きましょう。筆者は、火をつけたら後はほったらかしの固形燃料で炊いてみます。

火をつけて10分ほどで湯気が立ち、吹きこぼれてきますが、そのまま火が消えるまで待ちます。メスティンの箱に「火力調節いらずの半自動炊飯」と書いてあるのはこのこと。蓋がパカパカ浮いてきそうなら缶詰を乗せて、それをおかずにするのもいいですね。

火が消えたら、やけどしないよう軍手などをしてひっくり返し、全体をタオルで包んで15分ほど蒸らします。

炊き上がりはどうでしょう……ドキドキしながら蓋を取ると、お米の粒がしっかりたった、見るからに美味しそうなふっくらご飯が炊けました!
トランギアに比べて四隅が丸い形をしているので、角のごはんが掬いやすいのもいい感じ。洗うときもこの形なら楽ですね。

ちなみにカセットコンロや自宅のガスコンロでも使えますが、メスティン自体のサイズが小さいので、小さい口径のコンロを使うか、メスティンの底全体に火力が当たるようにしましょう。吹きこぼれが始まったら弱火にし、チリチリと音がしてきたら火を止めて、後は同じように蒸らします。
環境にやさしい「ゆでこぼさないパスタ」にトライ

炊飯の次は、アウトドアで実践する人も多い「ゆでこぼさないパスタ」を作ってみました。
作り方は簡単。メスティンに250ml~270mlの水を入れて火にかけ、沸騰したら少量の塩を入れ、手で二つ折りにしたパスタ(ペンネなどのショートパスタでもOK)とお好みの具材を入れて蓋を閉めます。
途中で蓋を取り、パスタ同士がくっつかないようにかき混ぜてほぐして再び蓋をし、ゆで汁がわずかに残った状態で火を止めます。
最後は適量のオリーブオイル、チューブにんにくや塩コショウで味付けしたら完成です。最近流行りのスパイス系万能調味料やケチャップ、カップスープを混ぜるなど、アイデア次第で味のアレンジも広がりますよ。
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このほかにも炊き込みご飯やアヒージョ、おでんなど、アイデア次第でいろいろなメニューに使えそう。キャンプシーンはもちろん、自宅で使えばアウトドア気分も楽しめますね。
コスパ最強の『ダイソー』のメスティン「アルミ飯ごう」、長らく品薄状態が続き再入荷したものの既に品切れ、品薄の店舗が続出しているそう。店頭で見かけたら即買いがおすすめです!
※店舗によって品揃えが異なり、在庫がない場合があります。
(撮影・文◎池田実香)