国内No.1 & No.2の和牛が一度に楽しめる「肉の饗宴フェア」は肉好きの天国だった!

京都は牛肉購入量と購入金額が日本一

 今回のフェアでは、両府県産の4等級以上の和牛を使用した、すき焼き、鉄板焼き、しゃぶしゃぶなどオリジナルメニューが参加店舗で提供されます。なかでも、明治2年創業の京都の老舗「モリタ屋」で提供される関西風すき焼きは、ぜひ食べていただきたい一品。都内でこのフェアが楽しめるのはモリタ屋 東京丸の内店だけです。

鹿児島黒牛は京都市場にも出荷されるなど、近畿圏を中心として流通している
鹿児島黒牛は京都市場にも出荷されるなど、近畿圏を中心として流通している

 京都は肉文化が根付いた地域で、家庭での牛肉購入量や購入金額が日本一。たしかに関西で「肉」といえば牛肉のことを指しますし、それだけよく食べる習慣があったのでしょう。京都の牛肉の歴史は古く、1310年に描かれた日本最古の和牛書「国牛十図」に「丹波牛」と紹介されているほどなのだとか。

 また、鹿児島黒牛は、きめ細やかな霜降りならではのまろやかなコクと旨みが特徴で、「地理的表示保護制度」に登録されるほど、ブランド性が確立した和牛です。

関西風すき焼きは割り下を使わない

 すき焼きの食べ方にも「関東風」と「関西風」があります。モリタ屋で食べられるのはもちろん関西風。先に割り下を用意しておくのが関東で、関西では焼いた肉の上に直接砂糖としょうゆをかけます。

 また、入れる野菜にも少し違いがあり、関東ではしらたき、焼き豆腐、ねぎ、春菊、白菜などが一般的ですが、関西では玉ねぎやふを入れることもあります。ちなみに筆者の実家・京都では白菜は使わず、玉ねぎ、ふを入れていました。玉ねぎは関西や北海道でよく使われていますが、具に関しては家庭による違いも大きいようです。

まずは鉄鍋に牛脂をよく馴染ませ、ざらめ糖を入れて肉を焼く
まずは鉄鍋に牛脂をよく馴染ませ、ざらめ糖を入れて肉を焼く
肉に火が通り始めたら、しょうゆ、酒、みりんを合わせたものを入れる
肉に火が通り始めたら、しょうゆ、酒、みりんを合わせたものを入れる
肉をひっくり返して、味を染み込ませる。いい肉を使用しているので、少しレアなくらいで皿に取る
肉をひっくり返して、味を染み込ませる。いい肉を使用しているので、少しレアなくらいで皿に取る
溶き卵をしっかり絡めて食べれば、口のなかで肉の甘みや旨みが引き立つ。脂が多い肉なのに、さっぱり食べられるのが不思議だ
溶き卵をしっかり絡めて食べれば、口のなかで肉の甘みや旨みが引き立つ。脂が多い肉なのに、さっぱり食べられるのが不思議だ

 提供されるメニューは店舗により異なり、モリタ屋 東京丸の内店ではすき焼き、しゃぶしゃぶ、オイル焼きが食べられます。

写真は同店で提供される「極み」コース(1万3,000円・税抜)。もっとも手頃なコースは7,000円~となっており、すき焼き、しゃぶしゃぶ、オイル焼き(※オイル焼きは8,500円~)が選べる。
写真は同店で提供される「極み」コース(1万3,000円・税抜)。もっとも手頃なコースは7,000円~となっており、すき焼き、しゃぶしゃぶ、オイル焼き(※オイル焼きは8,500円~)が選べる。

 地元の人以外にはなかなか馴染みのない鹿児島、京都の和牛。今回のフェアをきっかけに、地元にも食べに行きたくなること間違いなしです!

(取材・文◎今西絢美)

●INFORMATION

京都府産和牛&鹿児島県産和牛 肉の饗宴フェア

【参加店舗】
○京都府:10店舗
御肉処 銀閣寺大にし/三嶋亭/モリタ屋(四条猪熊本店・木屋町店・ジェイアール京都伊勢丹店)/鉄板焼・焼肉 いづつ家 三条店/肉処 祇園 りゅう庵/MOTOI/肉匠 森つる/アポロプラス

○鹿児島県:2店舗
数寄の宿「野鶴亭」/華蓮 鹿児島店
※数寄の宿「野鶴亭」(鹿児島県霧島市)では、宿泊客等へA4ランク以上の和牛肉等を活用した期間限定メニューの提供を予定。

○東京都:1店舗
モリタ屋 東京丸の内店

○大阪府:1店舗
モリタ屋 ルクア イーレ店