気仙沼の伝説のラーメンがラー博に登場! 『かもめ食堂』の絶品塩ラーメンとは?

気仙沼の伝説のラーメンがラー博に登場! 『かもめ食堂』の絶品塩ラーメンとは?
食楽web

●ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」第23弾を調査。宮城の『かもめ食堂』の魅力を調べてみた

 “ラー博”の愛称で全国のラーメン好きから愛されている神奈川県横浜市の大人気ラーメンアミューズメントパーク『新横浜ラーメン博物館』では、過去に出店した約40店舗の銘店が期間限定で再出店を行うスペシャルプロジェクト「あの銘店をもう一度“銘店シリーズ”」を展開。復刻された幻の味を求めて、連日多くのお客さんが訪れています。

 今回紹介する銘店は、2012年2月~2015年4月の約3年間に渡って営業していた『かもめ食堂』。実はこのラーメン店、これまでに出店していた銘店とは誕生までのいきさつが大きく異なる“特別なお店”なんです。

『かもめ食堂』とは?

『かもめ食堂』は宮城県気仙沼市にて昭和17年(1942年)に創業した食堂店。長年に渡って地元の住民に愛され、いつしか気仙沼のシンボル的な存在となっていましたが、後継者不在のため2006年に惜しまれながら閉店を迎えました。そして2011年3月11日に発生した東日本大震災によって店舗跡が全壊してしまい残された写真と記録、地元住民の心にのみ残るお店となりました。

 震災後に気仙沼へ幾度となく炊き出しに訪れていたのが、東京江戸川区・葛西に本店を置く大人気ラーメン店『ちばき屋』を営んでいる、気仙沼出身の店主・千葉憲二氏。『かもめ食堂』の復活が“気仙沼復興のシンボル”になるのでは…との強い想いと、その想いに共感した『ラー博』館長の岩岡洋志氏の提案により、震災から約11か月後の2012年2月2日に『新横浜ラーメン博物館』にて『気仙沼 かもめ食堂』がオープン。営業期間が約3年にまで及ぶなど大好評を博しました。

 そして『ラー博』での営業を終えた後の2015年11月19日。旧『かもめ食堂』の跡地からほど近い場所で、念願となる地元気仙沼での営業を再開。千葉氏と地元気仙沼の熱い想いが詰まり、またさまざまな困難を乗り越えて復活を果たしたお店は、2017年の「ミシュランガイド宮城 2017 特別版」に掲載されるなど大きな注目を集め、開店から6年が経過した現在も美味しいラーメンを求めるお客さんが地元民だけでなく近県からも訪れるなど、『ラー博』そしてかつての『かもめ食堂』と同様の高い人気と多くの支持を獲得しています。

気仙沼のシンボル的なお店の伝説のラーメン

※メニュー及び価格は『ラー博』公式サイトにてご確認ください
※メニュー及び価格は『ラー博』公式サイトにてご確認ください

『かもめ食堂』で提供されるメインメニューの「気仙沼ラーメン潮味」は、日本料理の名店で料理長まで登り詰めた千葉氏が作る、オリジナルの“塩ラーメン”。麺は中細の縮れ麺、スープは鶏ガラをベースに煮干しと昆布を加えたダブルスープで構成。魚介類と水、酒、昆布を合わせた特製タレと、サンマを使った香油、昆布ダシに漬け込んで”かもめの玉子風”にカットした半熟煮玉子をトッピングに加えるなど、極上の一杯に仕上げられています。

 ちなみに、固ゆでではない“半熟の煮玉子(半熟味玉)”をラーメンの具材に加えたのは、何と千葉氏が『ちばき屋』で行ったのが最初! ラーメン界に一大革命を起こした、正真正銘の“元祖”半熟煮玉子を味わうことができる今回の『かもめ食堂』のラーメンは、それだけで食する価値が十二分にある一杯といえるかもしれません。

まとめ

店主・千葉憲二氏による渾身の一杯をご賞味あれ!
店主・千葉憲二氏による渾身の一杯をご賞味あれ!

 通常の「銘店」シリーズは3週間で次の店に営業が移りますが、今回の『かもめ食堂』は1週多い4週間の営業となります。10月30日までと日数に比較的余裕がありますので、この機会にぜひ『新横浜ラーメン博物館』に足を運んで、千葉氏が作り上げた渾身の一杯を味わってみてはいかがでしょうか。

●DATA

あの銘店をもう一度 ”銘店シリーズ” 第23弾 気仙沼『かもめ食堂』

期間:2023年10月3日(火)~10月30日(月)
販売:『新横浜ラーメン博物館』地下1階
営:平日 11:00~21:00/土日 10:30~21:00(ともにL.O. 20:30)
https://www.raumen.co.jp/