日本では大人の食後酒というイメージが強いコニャックだが、ヨーロッパでは若い世代を中心に、カクテルやホットドリンクにアレンジするお酒として人気があるのをご存じだろうか。先日、開催されたフランスの名門「カミュ」のX’masパーティーで披露された、コニャックの世界を広げる新しい楽しみ方をレシピと共に紹介。センスが求められる大人のパーティーにぴったり!
コニャックは大人の酒?老いも若きも気軽に飲むのが世界の常識
食後に葉巻をくゆらせながら、年配の男性がじっくりと傾けるグラスの中にある酒。長年そんな渋いイメージが付きものだったコニャックだが、最近はそのイメージが変わりつつある。本場フランスを中心にヨーロッパやアメリカではレモネードやトニックでコニャックを割って楽しむ若い世代が急増中。気軽にアレンジを楽しむ新たなコニャックのスタイルが生まれている。
そもそもコニャックは果実から作られるブランデーの一種。特徴は何と言っても、口に含んだときに広がる、芳醇でまろやかな香りだ。ブランデーにはリンゴやサクランボを原料としたものもあるが、コニャックはブドウを原料に、フランスのコニャック地方において定められた製法で作られたものだけの呼称となっている。
そんなコニャック地方において、1863年以来、5世代にわたりコニャックを造り続けてきたのが名門カミュ一族。地域の中で最もアロマ豊かなブドウが獲れる、と威信が高いクリュ(畑)であるボルドリー地区に居城を構える、最大のブドウ畑所有者でもある。
コニャックの新しい楽しみ方が世界中に広がりつつあるムーブメントを背景に、先日、カミュのグローバルアンバサダーであるフレデリック・ドゥゾジェ氏が来日。カミュ家のX’masパーティーをテーマに、さまざまなコニャックの楽しみ方を伝えるイベントが催された。