ワイン通をトリコにする東京発ワイナリー『BookRoad(ブックロード)』の魅力とは?

季節・期間限定ワイン2種に詰まった“想い”と“こだわり”

 今回、『BookRoad』で新たに販売が始まったのは、「醸し甲州スパークリング」と「メルロー」の2種類。いずれも少数だけ期間限定で造られたワインです。ラベルの色はもちろん、液色なども春らしいイメージです。

 となると、俄然気になるのはその味わい。どんな料理に合うのかも興味がわきます。それぞれ詳しくご紹介しましょう。

「醸し甲州スパークリング」ラベル:テント

アウトドア料理に合うことから、ラベルにテントのイラストをあしらっている
アウトドア料理に合うことから、ラベルにテントのイラストをあしらっている

「醸し甲州スパークリング」は、もともとラインナップされている白ワイン「醸し甲州」を、スパークリングワインに仕立てたもの(「醸し甲州」とは別のぶどうを使用)。破砕したぶどうを果皮と果汁ごと発酵させる「醸し」の工程により、厚みある豊かな味わいが大きな特長。

「この甲州(ぶどう)は酸味がたっぷりでした。これならスパークリングに合うのでは、と考えて造りました」(須合さん)

 こうした機動力の高さも小規模ワイナリーならではの強み。さっそく味わってみると、まずフルーティな香りが鼻孔をくすぐります。飲み口はさっぱりドライな感じにもかかわらず、その後はタンニンが利いた奥深い余韻が残ります。これなら食前酒としてはもちろん、さまざまな料理と相性が良さそう。

ドライで辛めな飲み口で食事との相性も良い
ドライで辛めな飲み口で食事との相性も良い

「とくにアウトドア料理など、豪快な料理とのペアリングがオススメです」と須合さんが指差した先をみると、何とボトルのラベルにテントのイラストが! そう、『BookRoad』のワインラベルには、そのワインと特に相性が良い料理などがラベルに描かれているんです。これなら料理に合わせてワインを選びやすいし、何より楽しいですよね。

「メルロー」ラベル:ラム肉

「メルロー」と相性抜群、ラム肉のソテーとのペアリング
「メルロー」と相性抜群、ラム肉のソテーとのペアリング

 一方の「メルロー」は、長野県安曇野産のぶどうを使用した一本。メルローにしては少々薄めの赤い液色が春らしく軽やかです。鼻を近づけると、バラや採れたての野菜を思わせる若々しい香りがしますが、口に含むと、胡椒のような複雑なスパイシーさが感じられます。

春らしい淡めのワイン色が特徴
春らしい淡めのワイン色が特徴

「スパイシーなこちらのメルローには、例えばラム肉のソテーなどの肉料理がぴったりです」(須合さん)。

 ボトルのラベルを確認してみると、そこにはやはりラム肉のイラストが。ジューシーに仕上がったラム肉を頬張りながら、ワインを流し込めば、スパイシーなワインの味わいがラム肉の味を引き締めてくれるよう。うーん、至福のひと時です。

自分だけのワインが楽しめる「オリジナルブレンドワイン」

ワイナリーの2Fでテイスティングしながらブレンドするワインを決める
ワイナリーの3Fでテイスティングしながらブレンドするワインを決める

 ここまで2本の限定ワインをご紹介してきましたが、『BookRoad』の魅力はこれだけではありません。なんと、ラインナップされているワインから、客が好きなワインを選んでブレンドし、オリジナルワインを作ることができるのです。

「赤ワイン、白ワイン各4~5種類をテイスティングしていただき、ブレンドを決めていただきます。自分だけのお気に入りのワインができるとあって、おかげさまで評判も上々です」と須合さん。

 ブレンドするワインの数も配合の割合も自由。これはワイン好きならずとも気になるサービスですよね。記念日に飲むのはもちろん、プレゼントにも最適です。ちなみに完成までは2週間ほどかかるそうです。