深夜の銀座で飛ぶように売れる肉まん屋『ギンザマン』とは?

銀座らしい太っ腹な常連客にびっくり

『ギンザマン』の創業は2008年
『ギンザマン』の創業は2008年

『ギンザマン』が店を構える銀座8丁目に着いたのは陽も落ちた夕方。実はこのお店、開店が16時30分からで、平日は深夜1時半まで営業しているんです。到着して早々、目にしたのは、まさに着物姿の女性が、肉まんを大量買いしている光景。聞けば、近くのバーを経営しているママなのだそう。

「よく常連様にお土産でここの肉まんをいただくんです。小腹がすいた22時頃に、熱々のを差し入れしていただくと最高に幸せ。みんなで『まぁ! 嬉しいっ』て、接客そっちのけでパクパク食べちゃうんです。とっても美味しいんですよ」と教えてくれました。

 さらに、「大きいタイプの“大豚まん”をよくいただくんですが、今日は“小豚まん”を買って、開店前にみんなで腹ごしらえするんです」と嬉しそう。

ミニ黒豚まん130円、青菜まん120円、炭火焼き鳥まん250円、焼売類は5個で550円
ミニ黒豚まん130円、青菜まん120円、炭火焼き鳥まん250円、干貝焼売は5個で550円、海老焼売は3個で550円

 ギンザマン店主の林寿樹さんによれば、「一番忙しい時間帯は深夜0時前後。自宅やお店のお土産に買われる方や、クラブを経営している社長さんがスタッフの夜食用に買って行かれることも多いです。場所柄か、太っ腹なお客さんが多くて、“適当に見繕って”と1万円札をポンと出す人や、30個ちょうだい、なんて具合に“数”で買う方も多いんですよ」とのこと。銀座は、やはり肉まんに対しても“ケタ外れ”なようです。

肉まんは、中の餡に合わせて、周りの生地の味も少しずつ変えているそう
肉まんは、中の餡に合わせて、周りの生地の味も少しずつ変えているそう

 となれば、肉まん好きな筆者もバーンと1万円札を出したいところですが、そこは身のほどをわきまえて、「鹿児島黒豚マン」(590円)と「ギンザマン(五目まん)」(490円)、「カレーまん」(480円)という3つの“大豚まん”を購入してみました。