「ナポリタン」や「ミートソース」と言えばすぐに頭に浮かびますが、「イタリアン」と言われたらどうでしょう？ 関西では「ナポリタン」＝「イタリアン」だという噂があったり、はたまた前回調査で訪れた老舗喫茶『さぼうる2』の「イタリアン」が“素スパ”であったりと、依然、正体不明。それでも、編集部から「イタリアンを徹底的に調べてこい」との指令は続き、「一体何なんだ！」と髪をかきむしっていた矢先……。
愚痴交じりに友人に話したら、「それ、新潟のイタリアンのことじゃないの？」と言われたのです。聞いたこともなかったので調べてみると、確かに新潟のソウルフードに「イタリアン」なるものがあることを発見。とはいえ、編集部がイタリアンのためだけに新潟に行かせてくれるはずもありません。
しかし、どうにか新潟名物「イタリアン」の味を知る方法はないものかと探していたら「冷凍 新潟イタリアン」がお取り寄せできるのを見つけました。
発売元は『イタリアンみかづき』。
房総半島の某旅館を連想させるその屋号に訝しさを覚えつつサイトをよく読んでみると、元の名前は、明治42年創業の新潟・老舗甘味処『三日月』だということがわかりました。また、昭和35年に「お嬢さん、ちょっと変わった焼そばを始めました」という、当時としてはハイカラであったであろうキャッチコピーで「イタリアン」を発売したようです。
“焼そば”という言葉に不安を覚えましたが、ともあれ、さっそくお取り寄せをしてみました。
