丸亀製麺で人気の「焼きたて肉うどん」のアタマ部分をご飯にのせたら超豪華な「牛丼」ができた

勝手に作る“セルフ焼きたて肉丼”はウマいのか?

果たして肉うどんのアタマをご飯にのせたら美味しいんでしょうか?
果たして肉うどんのアタマをご飯にのせたら美味しいんでしょうか?

 入店し、レーンに並びます。まずは「焼きたて肉うどんのかけ(並670円)と、天丼用ご飯(140円)」を注文しました。トッピングには温泉玉子(80円)をチョイス。温玉は、牛丼には必須アイテムのように思えたからです。

 すぐにごはんと「焼きたて肉うどん」用のかけうどんが供されました。トレーは一面真っ白。やはり肉や天ぷらなどのおかずがないベースとなると、風景としては寂しいものがあります。この素うどんの上に、焼きたての肉がドカンとのせられるわけですね。「お肉、早く来ないかなぁ」と思いながらレーンを進み、お会計ゾーンに差し掛かります。

天丼用ごはんと、「焼きたて肉うどん」用のかけ、そして温泉卵
天丼用ごはんと、「焼きたて肉うどん」用のかけ、そして温泉卵

 ところが、一向にお肉をのせてくれる気配がありません。レジ担当の女性は、私のトレーを見て、「かけうどんと天丼ご飯と温泉卵と…」と言いながら計算し始める始末。ここでおかしいと気づいた筆者、「あの、焼きたて肉うどんのかけを注文したんですが…」と伝えてみると、彼女は「え?」という表情を浮かべた後、「失礼いたしました。注文を間違えたみたいですね」と。厨房に向かって「焼きたて肉うどんのかけ一人前~」と叫びました。

 すると、厨房スタッフが飛んできて、慌ててフライパンで牛肉や玉ねぎを焼き始めました。

サシの入った牛肉と玉ねぎを割下で炒めるスタッフ
サシの入った牛肉と玉ねぎを割下で炒めるスタッフ

 やっぱり間違えられてたのか…と思いましたが、このハプニングのおかげで、目の前で自分の牛肉が焼かれる様子を目の当たりにすることができました。めちゃくちゃ新鮮そうな牛肉です。これはこれでラッキーな機会だったかもしれません。

「焼きたて肉うどん」のかけと天丼用ご飯
「焼きたて肉うどん」のかけと天丼用ご飯

 さて、登場した「焼きたて肉うどん」は、表面にお肉と大きくカットされた玉ねぎがたっぷり浮かんでいて迫力満点。ちなみに「焼きたて肉うどん」は、かけとぶっかけ(温・冷)のどちらかを選べますが、今回は牛丼を作るため、“つゆだく”もできるよう“かけ”を選択しました。

焼きたて肉うどんは、まさにいま焼いたばかりのお肉がドーンとのっています
焼きたて肉うどんは、まさにいま焼いたばかりのお肉がドーンとのっています

 まずは「焼きたて肉うどん」をそのまま味わってみます。お肉がふわふわで旨み十分。やや甘めの割下、肉汁&牛脂がつゆに溶け込み、かなり濃厚な味です。その汁がうどんに絡まって、ツルツルと喉越しも最高。確かに焼きたてをウリにしているだけあって、お肉の食感も美味しさもかなりハイレベルです!

 ただ、今回の目的はあくまでも牛丼です。そこで、すぐにレンゲで肉をすぐって天丼用ごはんの上へ大移動です。

焼きたて肉をご飯にのせて、無料のネギをトッピング
焼きたて肉をご飯にのせて、無料のネギをトッピング

 丼ご飯に肉をのせ、さらに無料のネギをちらして「焼きたて牛丼」の完成です! さっそく食べてみると…文句なしにウマい! 超豪華な牛丼といった雰囲気で、結論から言うと、肉うどんよりずっと美味しいかもしれません。

 いや、個人的な見解なので、「牛丼の方が好き」と言うべきかもしれません。が、焼きたての牛肉は、ご飯をベースにするとコントラストが際立ち、肉の柔らかさや上質な脂の旨み、さらに割下の風味がよりくっきり感じられるのです。

柔らかくてプルプルの牛肉。ご飯の上でもその食感や旨みは健在
柔らかくてプルプルの牛肉。ご飯の上でもその食感や旨みは健在

 そこに温泉卵をのせてさらに食べ進めると、もはや贅沢極まりない「すき焼き丼」を食べている気分。時々、肉うどんの丼の中の肉汁をご飯にかけて“つゆだく”にしたりして味変しつつ楽しみます。

温泉卵(80円)をのせて、黄身を絡めつつ食べるとさらに檄ウマ!
温泉卵(80円)をのせて、黄身を絡めつつ食べるとさらに檄ウマ!

 しかし、ここで気づきました。このセルフ牛丼にもっとも足りないこと。それは、紅生姜です。そう、丸亀製麺は牛丼屋ではないので、紅生姜がどこにも置いていないのです(紅生姜の天ぷらはあります)。代わりに無料のおろし生姜をトッピングしてみたりもしましたが、やっぱり紅生姜の代わりになるわけもなく。

 というわけで、焼きたて肉うどんは、オプションでご飯を追加して牛丼にして食べると超美味でした。が、惜しむらくは紅生姜という牛丼に欠かせない名脇役がいないこと。丸亀製麺さん、この「焼きたて肉うどん」をより楽しむために、ぜひ紅生姜を置いてもらえないでしょうか? おカネ払いますから…

(撮影・文◎土原亜子)