1本あたり約33円! 激安なのに激ウマな大阪生まれの「チョコバリ」の秘密とは?

贅沢につけられたクランチ+濃厚チョコと、バニラの融合で贅沢なコクを表現!

1本タイプの「チョコバリ」
1本タイプの「チョコバリ」

 まず1本タイプの「チョコバリ」からいただきます。その容量130mlとバー式アイスの中では結構デカ目で、パッケージから取り出した瞬間、クランチがポロポロこぼれ出します。それだけふんだんにクランチを採用しているからで、この点はご愛敬ですが食べてビックリ。クランチの香ばしさとチョコレートの融合で贅沢なコクを生み出している一方、中のバニラアイスとの相性も良く、最後まで飽きることなく食べられる病みつき感があります。これはうまい!

6本タイプの「チョコバリ」
6本タイプの「チョコバリ」

 さらに6本タイプの「チョコバリ」もいただきます。容量は1本あたり52mlと、1本タイプの半分以下ですが、前述の通り計算上では約33円という安さです。また、夜帯の食後のデザート代わりにいただくのであれば、これくらいが罪悪感なくいただけるような気もして、これはこれでアリな一品だと思いました。もちろん、味は1本タイプと変わらず、クランチ&チョコ感も十分。かなりうまいアイスに出会ってテンションが上がる筆者でした。

これまでの幾度もの改良に加え、バニラ部分は今も半年~1年に一度、リニューアルし続ける!

「チョコバリ」のブランドサイトより
「チョコバリ」のブランドサイトより

 あまりのうまさにネットで調べたところ、「チョコバリ」を展開する『センタン』は、大阪にある林一二というメーカーのアイスブランドのよう。また、「チョコバリ」の味を知る人たちの間ではすでに絶大な支持を得ているようですが、大阪発祥の商品だからか、関東圏での流通はやや少なく、それで筆者も最近まで知らなかったというわけです。

 とはいえ、かなり美味しいアイスには違いがなく一発で「チョコバリ」ファンになってしまった筆者。その大阪の林一二というメーカーに問い合わせ、話を聞いてみることにしました。

「『チョコバリ』が誕生したのは、今から51年前の1971年でした。全国的にチョコクランチバーが広まった時代で、弊社ではクランチに着目し、独自に開発して製造販売を開始しました。アイスをチョコでコーティングし、特徴であるバリッとしたクランチの食感から『チョコバリ』と命名しました。チョコの表面にたっぷりとクランチを付けているため、クランチのバリッとした食感、香ばしさをダイレクトに味わえるように工夫しました。

 また、クランチは製法にこだわりキャラメルのような風味とバリッとした食感を実現する一方、チョコはアイスと同じタイミングで溶けるチョコを使用することでチョコとアイスの一体感が楽しめるようにしています。さらに、アイスはクランチとチョコに負けないアイスの美味しさを味わえるよう乳製品にもこだわり味を調整しています」(林一二・担当者)

「チョコバリ」1978年頃のパッケージ
「チョコバリ」1978年頃のパッケージ

 長い歴史を持つ「チョコバリ」ですが、この51年もの間に、幾度となくリニューアルを重ねてきたそうです。

「クランチ部は当初、生地に元々ピーナッツを配合していましたが、2013年にアーモンドをプラスしてより風味高いクランチにしました。2015年には製法を見直し、さらにバリッと香ばしく改良しました。また、チョコレートは2013年にカカオ原料を増やすことでチョコ感をアップ。2016年に、より上質なカカオ原料に変更し量も増やすことでさらにチョコ感を味わえるように改良しました。そして、バニラアイスは半年~一年に一度アイスの配合を見直し、乳原料などバランスを調整したり新規原料を使用したりしておいしくなるよう改良を継続しています」(林一二・担当者)

 関東圏では買えるお店が限られているように見える「チョコバリ」ですが、よく調べてみると、その絶大な支持は全国各地に及んでおり、それだけ多くの人たちを魅了してやまない味だと言い換えられそうです。

「数ある商品が売り場に並んでいる中で『チョコバリ』を選んでいただけることにとても嬉しく思います。それと同時に、ファンの方々の期待にこたえられるように、その時代に合わせた商品へ進化し続けたいと思います。引き続き改良を重ね、発売60年、70年、100年愛されるロングセラー商品を目指したいです。また、原材料が高騰している中ではありますが、引き続きお客様にお買い求めいただきやすい価格で提供できるよう努力いたします」(林一二・担当者)

見つけたらぜひ食べていただきたい「チョコバリ」
見つけたらぜひ食べていただきたい「チョコバリ」

「チョコバリ」には長い歴史と、惜しみない味へのこだわりがあることがわかりました。お近くのスーパーで見つけたらぜひ一度ご賞味ください。病みつきの味に出会えることウケアイです!

(撮影・文◎松田義人)

●DATA

『センタン』チョコバリ

http://www.chocobari.com/