レモンサワーのプロも唸る! 全国開店二周年を迎えた「檸檬堂」の旨さの秘密に迫る

日本の酒文化から学んだこだわり製法で、酒場のような本格派の味を再現!

「檸檬堂」の特徴のひとつが、居酒屋で飲むレモンサワーのような、果実感たっぷりの香りや味わいです。それを実現するためのヒントを得たのが、焼酎の「前割り」からだそう。前割りとは、前日などにあらかじめ焼酎を水で割っておく、焼酎の本場・鹿児島ならではの飲み方。前割りすることで焼酎がまろやかになり、味わいもより豊かに、ふくよかになります。

丸ごとすりおろしたレモンをアルコールで漬けてなじませる「前割りレモン製法」のイメージ
丸ごとすりおろしたレモンをアルコールで漬けてなじませる「前割りレモン製法」のイメージ

 そこから着想を得て開発したのが、「前割りレモン製法」。丸ごとすりおろしたレモンをあらかじめアルコールに漬けてなじませる、といった作り方で、レモンの風味豊かなレモンサワーに仕上げることに成功したのです。この「前割りレモン製法」を缶チューハイのような大量生産される製品で実現するには、多くの試行錯誤があったことは想像するに難くありません。

「定番レモン」を注ぐ様子
「定番レモン」を注ぐ様子

「いわゆる『漬け込み』と呼ぶ製法ですね。お酒に後からレモン果汁を足した場合、氷が溶けるとどうしても風味が薄まってしまうのですが、あらかじめレモンを漬け込んでおけば、氷が溶けても風味が損なわれないんです。これは『檸檬堂』が支持される大きな理由のひとつ。”前割り”という言葉に着目したマーケティングには脱帽です」と田中さん。