ちくわはやっぱりスゴい! ツナマヨあふれるファミマの「ちくわパン」が美味しい理由

ちくわはやっぱりスゴい! ツナマヨあふれるファミマの「ちくわパン」が美味しい理由
ファミマの「ちくわパン」138円 | 食楽web

 ちくわの穴を見ると、どうしても何かを詰めたくなるのは私だけでしょうか。

 ちくわは、白身魚の練り物に弾力を与えるために、棒に巻きつけて焼き、棒を抜いた跡。ですから本来、ちくわの穴は空洞のままが自然です。おでん等の場合、味もよく染みます。ですが、筆者はちくわの穴を見ると、つい「大急ぎで何かで塞がねば」という衝動に駆られるのです。

昭和の時代から、ちくわの穴にキュウリを詰めるだけで立派なつまみになる
昭和の時代から、ちくわの穴にキュウリを詰めるだけで立派なつまみになる

 ちなみに我が家では代々、ちくわにキュウリやチーズを詰め込むのが習わし。すると俄然、ちくわの価値がググッと上がり、お父さんの晩酌のアテになったり、子どものお弁当の穴埋めになったりするわけです。

 そもそも穴を塞いだからと言って、ちくわのプリッとした食感は変わりません。むしろ中の具材の食感や味が相乗効果になり、「ちくわってこんなに美味しかったのか」とか、「お母さん、いつもありがとう」などといった、平和かつ感謝の気持ちが自然と湧き出てくるので、ちくわの穴には食材を積極的に詰めるべきとも言えます。

 しかし、ある日、ファミマで「ちくわパン」なるものを見かけて、心がザワつきました。パッケージの解説によれば、ちくわがパンの中に入っており、さらにちくわの穴にはツナマヨが詰めてあるようなのです。

パンの中にちくわ、そしてちくわの中にツナマヨが入っているとの図解が
パンの中にちくわ、そしてちくわの中にツナマヨが入っているとの図解が

 正直、「なんてことを!」と思いました。パンで丸ごと包んでしまったら、ちくわ感が台無しになるのでは!?

 風呂敷文化の日本人は、何でも包みたがる習性がある、という話をどこかで聞いたことがあります。確かに日本の菓子パン代表・あんぱんも小豆あんをパン生地で包んでありますが、とうとうちくわまで包み始めるとは……。

 しかし、ネットで「ちくわをパン」と検索してみると、実は北海道は札幌にあるパン屋さん『どんぐり』が考案したものだそうで、地元ではかなり人気パンなのだとわかりました。というわけで、本家のものではありませんが、ファミマの「ちくわパン」を買って食べてみることにしました。