
突然ですが、「カルボナーラ」、「ナポリタン」、「たらこスパゲティ」、「ボンゴレ」。あなたの好きな順番に並べてみてください。これは占いや性格診断ではありません。実は “老けやすい食事”を好む傾向かのちょっとしたテスト。もし、「カルボナーラ」や「ナポリタン」が上位だという人は、ひょっとすると老化スピードが早いかもしれないんです……。
この2つには、「たらこスパ」や「ボンゴレ」に比べて老化の原因物質「AGE(エー・ジー・イー)」の数値が2~5倍も多いのです。最近、TVなどでちょっと話題になっている「AGE」。ご存知の方もいるかもしれませんが、食を健康的に楽しむために、この“老化と食事”の指標をご紹介したいと思います。

AGEの医学的研究に取り組み、次々と最新データを出している医学博士・山岸昌一先生に、カルボナーラやナポリタンの方がほかの2つよりも老化原因物質が多く含まれている理由を聞くと、ズバリ「ベーコン」にその要因があると言うのです。

ベーコンといえば、あの薫香と塩気、カリッと焼くほど香ばしくて、様々なメニューで大活躍する食材。しかし、まさにその“こんがり感”こそが、AGEの数値を高くしている要因だそうです。「ベーコンは、薫製の段階で加熱が行われ、さらに調理の段階でカリッと高温で焼き上げます。この加熱によってAGE数値が上がるんです」と山岸先生。一体どういうことでしょうか。そこでもう少し山岸先生にAGEのことを詳しく聞いてみることにしました。