「懐かしい」と言われる博多ラーメンの味とは?

メニューは、「博多ラーメン」650円を基本に、煮玉子入りの「玉子ラーメン」760円、博多の万能ネギが丼を埋め尽くすほど入っている「ねぎラーメン」780円、チャーシューが花びらのように入っている「チャーシューメン」860円などがあります。私はいつもそうした具材が全部増し増しの「全部入り」1,100円を注文します。また、麺は「なま」、スープは「味薄め」と付け加えます。
麺の固さは「なま、ばりかた、かた、ふつう、やわ」があります。「なま」をお願いするのは、小麦の香りがよく、食感も好きだからです。「なま」と言っても、熱湯に2~3秒ほどくぐらせます。ちなみに麺の固さの好みは人それぞれで、「“やわ”は表面が柔らかいので、麺に絡むスープの量が多くなっていい」と言う方も結構います。

私がスープを「薄め」にするのは、“薄味”が好みでもあるのですが、もう1つの理由として、豚骨スープの真髄ともいうべき中枢にある旨みをしっかり感じたいからなんです。また、必ず替え玉を2回し、スープを1滴残さず飲み干すので、ちょっと薄めにしておいてもらうほうがちょうどいいんです。

着丼までものの数十秒。とにかく『ばりこて』さんは手際が良くて仕事が早い! これも本場博多の屋台ラーメンの流儀です。
そしてここのラーメンの美味しさは、文字で読んだり、私の言葉で聞いたりするのではなく、一度食べてみて、とにかく舌で感じてもらわないと伝わらないと思います。麺の旨み、スープの深いコク、バラチャーシュー脂の甘み…。丼の中の具材とスープと麺の絡みも絶妙で、博多の万能ネギもめちゃくちゃ美味しくて、私にとってはパーフェクトな博多ラーメンです。

さて、先ほどもお話したように、私の場合、替え玉を2回お願いします。最初はそのままで、2杯目は卓上の紅生姜を入れ、3杯目に特製の辛子高菜を入れて、といった具合に少しずつ味変を楽しみます。実は、この食べ方も博多流なんですよ。