
一部でプロ級の舌を持つと噂のタクシー運転手・荒川治さんに教えてもらう「東京B級グルメ案内」。今回は、荒川さんが大好きな、街の天ぷら屋さん『天鈴』へ。
天ぷら屋さんといえば、高級店やリーズナブルなチェーン店などいろいろありますが、私が大好きなのは“街中華”ならぬ“街天ぷら”。天丼が食べたくなったら、真っ先に板橋区・小豆沢にある『天鈴』さんに並びます。こちらは、創業54年の老舗ですが、気軽に行けて、リーズナブルで、しかも唯一無二の味を楽しめるお店だからです。

お昼に行くと驚くかもしれませんが、住宅街の片隅で行列ができているんです。ほぼ毎日、開店前からお客さんが並んでいるので、昼営業の閉店20分くらい前には並んでおくのが賢明です(ちなみに夜は予約のみです)。
多くのお客さんは、私と同じように「天丼」(850円)がお目当てです。これは、私の見解ですが、死ぬまでに一度は食べておいたほうがいいと思う「天丼」です。どうしてかって? それは、実際に食べてみるとわかるのですが、いろんな意味で、旨いってこういうことだなぁと、しみじみ感じるからです。
