
●「焼酎を紅茶で割る」という、新しい飲み方を提案する老舗蔵元『濵田酒造』主催の試飲会をレポート。焼酎と紅茶は多くの共通点があり、ペアリングの相性も抜群!おすすめの飲み方も教えてもらいました。
焼酎と紅茶。
一見、交わらないようにも思えるこの両者の組み合わせを提案するのは、鹿児島県いちき串木野市の老舗蔵元『濵田酒造』(※濵は旧字体)です。

創業150年を超える歴史を持つ蔵元で、昨今ではライチのように香る本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME~」やボタニカル系麦焼酎「CHILL GREEN」シリーズなど、現代のライフスタイルに寄り添う新しい焼酎を提案し、往年の焼酎ファンから焼酎エントリー層にも支持を得ています。
今回仕掛けるのは、麦焼酎「うかぜ」と紅茶を掛け合わせた紅茶割りという飲み方。


「うかぜ」では、香味の異なる原酒を4種類使用し、それぞれの特長を活かした絶妙なバランスでブレンドされています。その4種は、芳ばしい麦の香りとやさしい甘みが広がる「芳薫(ほうくん)」、樽でじっくりと熟成されたことによるコクと深みが魅力の「樽熟(たるじゅく)」、柑橘を思わせる爽やかで軽やかな香りが特徴の「芳醇(ほうじゅん)」、そして透明感あふれるすっきりとした口当たりが心地よい「淡麗(たんれい)」。
それぞれ異なる個性が緻密な計算によって組み合わさることで、麦焼酎でありながら香りと深みのバランスが良く、“風のように軽やかで、余韻がふわりと広がる味わい”という名にぴったりのテイストとなっています。

実はこの4つのチャートは、紅茶にも通ずるところがあるそう。紅茶監修をしたスチュワード麻子さんから、「紅茶割り」の魅力をご紹介いただきました。
手軽に楽しめるペットボトルアールグレイ紅茶×うかぜ

まずは再現性の高い市販のペットボトルで作る一杯から。
氷をたっぷり入れたグラスに、紅茶7、焼酎3の割合で注ぐだけ。フレーバーは無糖のアールグレイというのもポイント! ベルガモットの香りがほんのり漂い、麦の香ばしさを包みこむような味わいになります。スッキリとしていて飲みやすく、クセがないので、和洋どちらの食事にもよく合います。
スモーキーな余韻。『フォートナム&メイソン』のスモーキーアールグレイ割り

イギリス王室御用達の老舗ブランド『フォートナム&メイソン』のスモーキーアールグレイは、某ロイヤルファミリーのメンバーも愛飲している名品。「うかぜ」と組み合わせることで、ぐっと奥行きが広がり、スモーキーな余韻を楽しめます。ホットとアイス両方で楽しめますが、特にホットでは立ち上る香りが秀逸です。

スモークベーコンやチーズ、バターなどを使った洋食メニューは、香りの相乗効果によって食中酒としての魅力もぐんと高まりました。
女性層に人気! 和紅茶の茶葉を漬け込んだうかぜ×炭酸水
![和紅茶の茶葉を一晩漬け込んだ「うかぜ」を炭酸で割った一杯 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/06/20250704-ukaze09.jpg)
こちらは試飲会にて、女性参加者たちから支持の厚かった和紅茶の茶葉を一晩漬け込んだ「うかぜ」を炭酸で割った一杯。清潔な空き瓶に「うかぜ」と紅茶のティーバッグを入れておくだけなのに、まるでクラフトカクテルのような品のあるクリアな味わいを楽しめます。

合わせた料理は、ピクルスやスパイス、ハーブなどを利かせた英国のアフタヌーンティーには欠かせないツナサンド。紅茶由来の香りと麦のまろやかさが寄り添い、炭酸の爽やかな後味とマッチ。食中酒もちろん、乾杯の一杯目にもおすすめの飲み方です。

最後に、「ミルク蜂蜜紅茶」と合わせたデザートカクテルも提案され、食後酒やナイトキャップとして新しい焼酎の飲み方が提案されました。
上品な香味設計とバランスの良い飲み心地の「うかぜ」。芳醇な紅茶とも合わせやすく、アレンジ次第で無限の可能性を感じさせてくれました。

余談ではありますが、鹿児島は国内最大の紅茶生産地であり、「うかぜ」が生まれたいちき串木野市は、かつて英国と交流のあった薩摩藩の地でもあります。さらに、11月1日は、「本格焼酎の日」であり「紅茶の日」でもあるという運命的な一致。焼酎と紅茶、偶然とは思えない出会いです。
今なら、「うかぜ」フォロー&リポストキャンペーンにて、「うかぜ 900ml 1本」と鹿児島県の和紅茶「崎原製茶「紅茶 夏」3g×8P」のセットが30名様に当たります。応募期間は、7月7日(月)~7月31日(木)まで。ぜひこの機会に味わってみてくださいね。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●DATA
濵田酒造株式会社 「うかぜ」
https://www.hamadasyuzou.co.jp/ukaze_brand/