
1731年にドイツで創業、“刃物の町”として有名な岐阜県関市に日本支社を構えるツヴィリング J.A. ヘンケルスジャパン。『ツヴィリング』ブランドの高品質な包丁やお鍋がよく知られていますが、近年は便利なキッチン家電でも注目されているのをご存じでしょうか?
そんな『ツヴィリング』から6月下旬、革新的ともいうべき新シリーズがリリースされるということで、六本木で行われた新作発表会に参加してきました。実際に聞いて、見て、体験して、味わったレポートをお届けします。

実体験レポートの前に、新商品の概要をご紹介しておきましょう。商品名は「ツヴィリング エクステンド(XTEND)」。“エクステンド”には「拡張」「展開」という意味があり、専用バッテリー1つあればシリーズ全製品を動かせる、コードレス調理家電であることが特長です。
コードがあると、使う前に解いたり、コンセントに挿したりするのが面倒な上、コードが届かないなど使用する場所を選びますが、その点「エクステンド」なら、キッチンはもちろん、ダイニングテーブルなどの広いスペースやアウトドアなど、いつでもどこでも使えるし、出すのもしまうのもラクですね。
ちなみにシリーズにはハンドブレンダー、ハンドミキサー、ハンディクリーナーの3品がラインナップされています。

「エクステンド」はバッテリーが共通なので、はじめにバッテリー・チャージャー付きのお得なスターターセットを購入すれば、シリーズ製品を買い足す場合は本体のみ購入すればOK。余分な出費が抑えられ、バッテリーの消耗が原因で本体ごと買い替える必要がないので、エコでサスティナブル。バッテリーのみ買い替えることもできますよ。
ちなみにバッテリーに使われているのは12V、大容量3,000mAhのリチウムイオン電池。コード製品と同等のパワーがあり、最大120分の稼働が可能で、高速充電にも対応しており、最速90分でフル充電が完了します。チャージャーにはUSB Type-Cのポートが2つ付いているので、バッテリーを挿した状態でポータブル電源として機能するのもうれしいですね。

「『エクステンド』はとても機能的でパワーが持続することに加え、インテリアになじむ美しいフォルムも素敵です。しまい込まず、見えるところにずっと置いておきたいと思えますし、使いたいときにさっと使えるのがいいですね」
そう魅力を話してくれたのは、新作発表会の講師を務め、「エクステンド」のレシピ開発も行った料理家の渥美まゆ美さん。
「コードレスなので動線を気にする必要がないことも大きなメリット。例えばテレビを見ながら、ソファーに座ってなど“自分中心”で使えます。何か作ろうというハードルがぐっと低くなりますよ」

実食したメニューがこちら。ジェノベーゼソースが添えられたサラダ、ポタージュスープ、ミニハンバーグ、プチパン、マンゴープリンと、まるでワンプレートのフルコース。もちろんこれら全てに「エクステンド」が活用されています。
早速シリーズ商品を見ていきましょう。
ハイパワーなのに驚くほど静音の「ハンドブレンダー」

まずはポタージュやスムージー、離乳食作りなど、多彩なシーンで重宝する「ハンドブレンダー」から。フル充電時は最大45分運転可能で、スムージーなら最大60杯分も作れます。「なめらかさの調節ができて持ち運びもしやすいので、ストレスなく楽しく料理できるのがいいですね」と渥美さん。
ブラシレスDCモーターの搭載によりハイパワーなのに音は静か、朝や夜の使用を気にせずに済みます。運転開始時に食材を飛び散りにくくする、ソフトスタート機能があるのもうれしいポイントです。
使い方は簡単。本体の電源ボタンを押してライトが点灯したら、低速または中速ボタンでスピードを選ぶだけ。2つのボタンを同時にダブル押しすると高速モードに切り替わるので、3段階のスピード調整ができる仕組みです。

実際に調理してみたのがこちら。1品目はMIXベリーのスムージー。ビーカーに牛乳、プレーンヨーグルト、冷凍ベリーミックスを入れてブレンダーを動かせば、あっという間にひんやりなめらかなスムージーができあがり。操作もシンプルなので、誰でもお好みのなめらかさに仕上げられます。
2品目は刻みが得意なチョッパーに付け替え、軽くちぎった大葉、粉チーズ、クルミ、オリーブオイルを入れて運転スタート。みるみるうちに大葉が刻まれてソース状になり、ラクラク&スピーディーに和風ジェノベーゼソースが完成です。
チョッパーの活用で渥美さんが教えてくれたのは、お肉のミンチ。「買ってきた挽き肉の脂の多さが気になるときに、チョッパーでミンチした赤身肉を混ぜて肉団子やハンバーグなどのタネを作れば、よりヘルシーな肉料理が作れますよ」(渥美さん)
自立式&2種のアタッチメントで使いやすい「ハンドミキサー」

次に使ってみたのはパン生地やお菓子作りに欠かせない「ハンドミキサー」。1回のフル充電で最大2時間の運転が可能(パンケーキ最大約500枚分の生地作りに相当)。3段階のスピードを選べるので、用途に合わせて簡単に仕上がりを調整できます。
「最初から高速で使えますし、粉が飛び散りにくいのでテーブル回りが汚れないのがうれしいですね。自立するので、止めるときにボウルに立てかける必要がなく、倒れる心配もありません」と渥美さん。

ハンドミキサーには、パン生地などをこねるニーダー、生クリームの泡立てやクッキー生地を混ぜるのに便利なビーター、2つのアタッチメントが付属し、3段階のスピード調節が可能なので、手作業だと労力がかかる作業もあっという間!
生クリームの泡立ても好みのなめらかさに仕上げられ、メレンゲ、クッキー生地やケーキ生地など幅広い用途で活躍します。
デスクや車内でも使える「ハンディクリーナー」

「ハンディクリーナー」では、実際にお米やゴマを吸い込んでその吸引力を体感。ダストカップのサイズ的に、さすがに大容量というわけにはいきませんが、おもしろいほどスピーディーに吸い込まれていきます。キッチンでこぼれた粉や塩、テーブルに落ちたパンくず、デスク周りのホコリ、車内やテント内の砂や細かいゴミなど、オールマイティーな活躍が期待できそうです。
ブラシ付きノズルと長尺ノズルが付属するので、傷を付けたくない場所や狭く奥まっている場所のお掃除もばっちりです。
大人気の真空保存機「フレッシュ&セーブ」の体験も

『ツヴィリング』が2021年から展開し人気を博す真空保存機「フレッシュ&セーブ」も、この機会に体験してみました。
「フレッシュ&セーブ」は専用バッグやコンテナに食材を入れ、真空にして冷蔵保存をすると、鮮度が最大5倍長持ちするスグレモノ。フードロスの削減につながる上、なんとアプリが消費期限を知らせてくれるので食べ忘れも防げます。重ねて収納できるので冷蔵庫内もすっきり整理整頓できるのもメリットです。

この3月にリリースされた真空保存ボウルは、下ごしらえ、調理、真空保存がボウル1つで完結、テーブルにそのままサーブできるとあって、発売直後から入荷待ちがでるほど大反響だそう。ラインナップは耐熱ガラスとステンレスの2タイプ。それぞれS・M・Lの3サイズ用意され、用途に合わせて選べるのもいいですね。

発表会では、ツヴィリング J.A.ヘンケルス ジャパン代表取締役を務めるアンドリュー・ハンキンソンさんが、流ちょうな日本語とウィットに富んだ話術で挨拶し、会場を沸かせてくれました。
『ツヴィリング』のエコでサスティナブルなキッチンウェアは、日々の暮らしをより豊かにしてくれるはず。これあったらいいな、使ってみたいな、と思うアイテムがあればぜひチェックしてみて下さい。
(撮影◎橋本真美、取材・文◎池田実香)
●DATA
ツヴィリング J.A.ヘンケルス ジャパン