「これでデート台無し!」レストランでの恥ずかしい失敗エピソード集【実話】

ふぐ専門店の店主に教わった接待の極意 元出版社役員Oさん(60代男性)の場合

 新入社員だったOさんが、大きなクライアントの役員を接待することになったときの話です。ふぐが大好物だという情報を得たOさんは、ふぐ専門店を探しましたが、もちろん、ふぐ専門店には一度も行ったことがありません。

 評判の良いお店を見つけ、電話をかけてみましたが、大将は「そんな接待の予約は受け付けない」の一点張り。どうしてもその店で接待したいOさんは、粘り強く交渉すると「とりあえず今夜一人で来店してください」ということで、直接交渉の場を得ることになりました。

 お店に行くと、電話ではぶっきらぼうだった大将が、実際には一品一品丁寧に説明し、絶品のふぐ料理を提供してくれました。接客も素晴らしく、「ここならクライアントも大満足だ」と確信したOさん。

 食事を終え、再び大将に予約を頼むと、彼はこう言いました。

「うちのふぐ、どうだった?」

 Oさんが正直に「クライアントも満足すると思います」と答えると、大将は続けてこう言いました。

「じゃあ予約入れとくよ。大切なクライアントを、行ったこともない店で接待するなんてありえない。自分で確かめた店で、自信を持って接待しないと意味がないだろう。最近の若いもんは、そういう基本がわかってないんだ」

「あの時、大将に接待の基礎を学びました。今でも本当に感謝しています」(Oさん)

 その後、Oさんはこのふぐ専門店を長く利用するようになり、大将は「他のお店にも行ってみなよ」とアドバイスもくれたそうです。

 今も昔も、「最近の若いもんは」というフレーズが使われているのが面白いですね。

 HさんやOさんのように、誰にでもレストランでの失敗エピソードがあるのではないでしょうか?ぜひ、あなたの体験もお聞かせください!

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