なんと並びゼロ! タクシー運転手さん説恐るべし!
多少運試しのつもりで『糸庄 本店』に行ってみたところ、なんと並びゼロ。タクシーの運転手さんの話は本当だったというわけです。店頭の首をかしげたたぬきがやけに優しい表情をしているように感じながら。そのままお店の中へ。券売機で「もつ煮込みうどん」を購入し、カウンターでオーダーすることができました。なんてラッキー!
カウンター前がキッチンとなっており、いくつもの鍋焼きの「もつ煮込みうどん」が作られています。そして調理する店員さんは時折、鍋の蓋をパカっと開け火入れのムラが出ないように素早くかき混ぜています。
まろやかなモツ出汁+沢山の具+氷見うどんが絶品!
オーダーから数分、いよいよ筆者の元にも「もつ煮込みうどん」がサーブされました。写真を撮ろうと構える筆者に、店員さんはとても優しく「いいですか? 今から開けますよ」と言い、蓋を開ける瞬間を合わせてくれました。
蓋を開けた瞬間、立ちこめる湯気ともつ煮込み仕立ての味噌の良い香りが漂います。もつ、かまぼこ、海老天、えのきなどがうどんの上にドーンと乗り実に具沢山です。
さっそくいただきましたが……これが美味! 富山県氷見市発祥の名物・氷見うどんを採用し、麺はしっかりコシがありモチモチ。もつ煮込みの味噌出汁は、ほのかにニンニク感がある一方、まろやかな口当たりで優しい味わい。老若男女誰でも美味しくいただける味でした。もちろん、具材との相性も抜群で、食べ応え十分な絶品の味を楽しむことができました。普段は大行列をなすのも納得でした。
型通りではない接客に大感激!
そして、筆者が『糸庄 本店』に強い好感を覚えた点がもう一つ。それは、店員さんたちの接客です。行列店の中には、その忙しさから「流行っているけど、店員がメチャクチャ事務的で感じ悪い」という店もあります。
しかし『糸庄 本店』は、その真逆。着丼時の撮影にあったように、「おもてなし」が実に自然で、決まりきった接客ルールではなく、ラフではありながらも本質的な意味での「親切心」で対応してくれているように思いました。また、接客だけでなく店員さん同士もとても仲が良さそうで、年配の店員さんが孫ほどの歳の差の若い店員さんに「勉強がんばってる?」と優しく声をかけている場面も目にしました。なんだか富山の人の家にお邪魔しているような温かい空気で、「来て良かった~」と思いました。
まとめ
富山県民大絶賛の『糸庄 本店』。その味を目指して多くの人たちが行列をなす理由がわかりました。そして、温かく接してくれた店員さんたちが生み出す「店の空気」にも大感激。富山の人の温もりを感じるお店でした。
(取材・文◎松田義人(deco))
●SHOP INFO
店名:糸庄 本店
住:富山県富山市太郎丸本町1-7-6
TEL:076-425-5581
営:「昼の部」11:00~15:30(L.O.15:00)、「夜の部」11:00~22:30(L.O.22:00)
休:火曜、第1・3水曜(※火曜が祝日の場合は営業。翌日水曜日休業)