ラーメン官僚が“2023年の主役級”と推す注目店『Japanese Ramen五感』(池袋)がスゴい理由

ラーメン官僚が“2023年の主役級”と押す注目店『Japanese Ramen五感』(池袋)がスゴい理由
食楽web

 東京・池袋の春日通り沿いに、今年最大級のラーメン注目店が誕生しました。それが『Japanese Ramen五感』です。

 場所は、都内のラーメン好きであれば知っているであろう、『麺屋六感堂』(※1)の跡地。さて、そんな『五感』を切り盛りするのは奥地守店主。『西麻布五行』(乃木坂 ※閉店)にてアルバイトに励み、2009年に『一風堂』等を経営する力の源カンパニーへと入社。12年間にわたり商品開発や店舗経営の第一線に立ち続けた、プロ中のプロです。

(※1)『麺屋六感堂』は、2022年9月、2019年に池袋駅西口にオープンした2号店『中華そば六感堂』をフルリニューアルする形で統合。現在、『Rock’anDo』として元気に営業中

 折しも、ラーメンマニアの間では、これまでの客観的事実の蓄積により経験知として、「力の源カンパニー出身者の独立開業店舗は、ハイレベルなラーメンを提供する確率が有意に高い」といった認識が、そこはかとなく共有されています。

『Japanese Ramen五感』も例に漏れず、先行して店舗へと足を運ばれた複数のラーメンマニアからの評判も、押し並べて上々だったところ。「遠からぬ内に、記帳制や整理券制が導入されるほどの大人気店になるだろう。それくらいずば抜けた逸材」と、激賞する者もいたほど。

 私も、ラーメンマニアのはしくれ。この注目店の存在を無視できるはずもなく、居ても立ってもいられなくなり、2度にわたって訪問した次第です。

 不幸になる人が現れないよう、「要注意事項」をアナウンスさせていただきます。同店へと足を運ぶに当たっては、営業開始時間を目安にしてはいけません。

 私がこのコラムを書いている2023年11月現在、『五感』は記帳制(※2)を採用しています。開業当初は、店前を先頭に30名以上もの大行列が発生し、入店するまでに2時間以上もの時間を要することもザラでしたが、混雑緩和を図るべく、平日休日を問わず記帳制を導入。

(※2)記帳制とは……店に並んだ順でなく、ウェイティングボード上の紙に名前を記帳した順番に、店へと案内されるシステム。店舗によってルールは異なるが、記帳すれば店側から訪問目処時刻が告げられ、その時刻が訪れるまでは、店の前から離れられる(=自由に行動できる)。大行列店が、行列対策の一環として採用するケースが多い。

 記帳は、午前9時半または10時頃から開始されます(店舗SNSにて告知あり)が、記帳開始の段階で、すでに数十名規模の“記帳のための行列”が発生します。同店が1日当たりで提供可能なラーメンの杯数は64杯と、決して多くはありません。このため、記帳開始直後の段階でラーメンが完売するという異例の事態(=営業開始時間に訪問してもラーメンが食べられない)が恒常的に発生している状況です。

2023年4月12日オープン。すべてにおいて均整が取れた、優美な和テイストの店舗外観
2023年4月12日オープン。すべてにおいて均整が取れた、優美な和テイストの店舗外観

 なので『五感』のラーメンを確実に実食するためには、朝8時台、できれば8時半までに店頭へと辿り着くことが必須。せっかくお店へと足を運んだのに、振られてしまっては元も子もありませんから。

 と、こんな途轍もなく高いハードルを乗り越えてようやく、訪問客は『五感』の扉の前に立つことが許されます。