中国人が本気で薦めるガチ中華! 横浜中華街の湖南料理店『湘厨』がスゴい理由

中国人が本気で薦めるガチ中華! 横浜中華街の湖南料理店『湘厨』がスゴい理由
食楽web

中国大陸のレストランで供されるのと同じ本場の味をそのまま日本で提供する、いわゆる「ガチ中華」のお店が注目を集めています。一方で、ガチ中華に対し、ちょっと入りにくいイメージを持つ人も多いはず。そこで今回は、常に美味しいものを探求する中国人の熊(クマ)さんに、“絶対に後悔しない本当に美味しいガチ中華”を紹介してもらいます。

 こんにちは。私は中国浙江省の出身で、日本に来て今年で6年目。昔から食べることが好きで、これまで日本全国のさまざまなレストランを食べ歩いてきました。その経験を活かし、中国料理に興味がある日本の読者の方に、首都圏の「中国人が本当に美味しいと思う」中華情報をお届けしたいと思います。

 さて、ご存知の通り、最近、東京を中心とする首都圏で、中国本土で中国人が食べている本場の中国料理、「ガチ中華」のお店が増加中。日本在住の中国人も感激するレベルの本格的な料理を提供するレストランが増え、おなじみの四川料理はもちろん、江西料理、上海料理、湖北料理など、以前よりジャンルも細分化されています。

「ガチ中華」が味わえる場所としてよく挙げられるのが、池袋、高田馬場、西川口。これらは「新チャイナタウン」なんて呼ばれたりしていますね。しかし、灯台下暗し。「元祖チャイナタウン」である横浜中華街に、実はものすごくハイレベル&ガチの湖南料理が食べられるお店があるんです。それが、関帝廟そばの路地裏に2022年の春にオープンした『湘厨』。美味しすぎてもう何度もリピートしています。

元町・中華街駅から徒歩5分の場所にある『湘厨』。一見何の変哲もないですが、ここは本当に美味しい
元町・中華街駅から徒歩5分の場所にある『湘厨』。一見何の変哲もない店構えですが、ここは本当に美味しい

 日本でも都道府県ごとにローカル料理がありますが、中国も各省や地域によって定番の料理と味の特徴があります。そしてこの『湘厨』は湖南省の料理をメインとするお店です。

 例えば、四川料理と聞くと、辛いイメージを持つ人が多いと思いますが、湖南省は地理的に四川や重慶に近く、料理の特徴の一つにも「辛味」があります。ただし四川の「シビれる」辛さに対し、湖南料理は「旨辛」の要素が強く、「辛いのになぜかずっと食べていたい」と思わせる旨味のある辛さが特徴です。