【実食レポ】意外に大人の味? ミスドが仕掛けるピザメニュー「ピザッタ」はウマいのか?

気になる「ピザッタ」の味は?

ミスドのピザッタ、左はクワトロチーズ、右はマルゲリータ。どちらも486円(テイクアウト)。イートインは495円
ミスドのピザッタ、左はクワトロチーズ、右はマルゲリータ。どちらも486円(テイクアウト)。イートインは495円

 さっそく近所のミスドに行って、「ピザッタ」を購入しようとしました。が、売っている気配が全然ありません。そこで店員さんに聞いてみると、「取り扱いのない店舗もあるんで、すいません」とのこと。

 全国規模だというからどこでも買えるのかと思いましたが、売っていない店もあるようです。そこで、別の店に電話をかけて、「ピザッタ」の取り扱いがあるかを確認。出直します。

「ピザッタ」が売っているか事前にご確認を(食楽web)
「ピザッタ」が売っているか事前にご確認を(食楽web)

 気を取り直して、ピザッタの取り扱いがある別のミスドに入店します。壁に「ピザッタ」のポスターが貼ってあるので今度は大丈夫でしょう。そして、入り口からレーンに並ぶたくさんのドーナツ。甘い香りが充満していますが、ここに「ピザッタ」はありません。「ピザッタ」は注文してからオーブンで焼いてくれるんです。

「ピザッタ」には、「ピザッタ マルゲリータ」と「ピザッタ クワトロチーズ」の2種類があり、価格はイートインが495円、テイクアウトは486円です。

 注文すると、「焼き上がるまで、5分ほどお待ちください」とのアナウンス。しばし待機です。店員さんを遠目に見ていると、その手には冷凍らしき長方形のパックからピザを取り出し、オーブンで焼いています。なるほど、やはり冷凍なのね、と少しがっかりしましたが、考えてみればミスドにピザ職人がいるわけがありません。そりゃそうです。

 とりあえず今回は「ピザッタ」をじっくり観察して食べたいのでテイクアウトでオーダーし、急ぎ足で持ち帰ることにしました。

思いがけず大人味のピザッタに感激!

「ピザッタ」は専用の箱に入っています
「ピザッタ」は専用の箱に入っています

 家でパッケージを開けてみると、「ピザッタ」は専用の箱に1つずつ入っていて、箱の上部をパカッと折って切ると、箱を片手にピザをかじることができる、ワンハンドスタイルでした。

 急いで持ち帰ったとは言え、数十分は経っているので、焼きたてとは違います。やはりアツアツを食べたいので、温め直しをすることに。ピザッタだけを取り出して、オーブントースターで焼きました。

持ち帰った状態
持ち帰った状態

 オーブントースターで3分ほど焼き上げると、チーズとバジル、そして生地の香りが室内に漂い、なかなか本格的なピッツェリアの雰囲気。

「マルゲリータ」から食べてみると、まず生地にびっくり。端っこはカリッと香ばしく、中央はもっちりしていてフクフクしています。そして、上にはモッツァレラチーズ、ジェノベーゼソース、トマトソースがのっており、香りも本格的。

 とくに美味しいのが、小さいミートボール。イタリアの肉団子、サルシッチャを彷彿させるハーブの香りとジューシーな肉の風味が生きた逸品。想像の上をゆく美味しさです。

「ピザッタ マルゲリータ」
「ピザッタ マルゲリータ」

 一方の、「ピザッタ クアトロチーズ」は、クリームチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、ペコリーノロマーノチーズの4種のチーズを使ったピザ。チーズの味が濃厚でコク深く、複雑な味わいのハーモニーがスゴい。そこに黒胡椒がピリッと効いていて、まさに大人の味です。

まとめ

「ピザッタ クアトロチーズ」
「ピザッタ クアトロチーズ」

 どちらの「ピザッタ」も生地そのものが“カリッ”&“もちもち”の2つの食感のコントラストが最高に美味しいです。調べてみると、粉の一部にもち粉を入れてもちもち感を演出しているんだとか。

 難を言えば、そこまで量はないのに495円(イートイン時)、486円(テイクアウト時)と、やや高めなことでしょうか。いまやスーパーなどでも200円代で美味しくて本格的なピザが買える時代なので、これは攻めてるなあ、という印象。

 とはいえ、甘いドーナツか飲茶のイメージしかないミスドで、ビールやワインなどのお酒にも合う「ピザッタ」という大人っぽい味のメニューが増えたことは素直に喜ばしいことです。これまで家族に付き合ってしぶしぶミスドに行き、ブラックコーヒーを渋い顔で飲んでいた甘いもの嫌いな人にはぴったりでしょう。

 家で温め直しても美味しかったです。未体験のミスド好き&ピザ好きは一度ぜひお試しあれ。

(撮影・文◎土原亜子)