東京・三宮橋『寄』:ファッションを起点に作り上げた食とカルチャーの寄合所

ファッション、食、音楽、アートなど、さまざまなカルチャー好きが一緒くたにクラフトビールと食事を楽しむ巨大なコの字カウンター。手前にはレコードやアートブックなどのカルチャーショップがあり、奥のギャラリーでは写真などの展示が行われる。

『寄(よせ)』があるのは、ファッションブランド『Graphpaper』東京初の旗艦店の1階。五感に訴えかけるアイテムをその名の通り“寄”せ集めたのだと代表の南貴之さんは話す。

「これまで洋服づくりを通して、“視覚”と“触覚”へアプローチしてきました。そこに加えて食事とお酒で“味覚”と“嗅覚”を、音楽で“聴覚”を同時に刺激できる場所を作れたら面白いなと思ったんです。それぞれ僕が好きなものをミックスして、ファッションに限らず色々なバックグラウンドを持つ人が集まる、“寄り合い”のようになったらいいなと」
以前から付き合いのあった『Hobo Brewing』と共同制作したオリジナルクラフトビールは、苦味がしっかりとしたグラッシーな味わい。クラフトビールはタップで3種類のほか、缶で100種類以上用意している。

![店内で使用している器は素地の形に焦点を当てた九谷焼「NOVEN」シリーズ [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/09/20230907_ikitaimise06.jpg)
フードはオリジナルメニューに加え、全国から南さんが美味しいお店をセレクト。オープン時から人気メニューとなっているのが、京都の人気蕎麦店『suba』監修の「京都suba ホルモン油かすと九条ネギのお蕎麦(寄限定)」。ファッションを起点に繋がりを広げる『寄』の動きに今後も注目したい。