夏こそ食べたい牛赤身肉! 美と健康にうれしいオージー・ビーフのススメ

夏こそ食べたい牛赤身肉! 美と健康にうれしいオージー・ビーフのススメ
花見美穂さん。MLA豪州食肉家畜生産者事業団シニアマネージャー。同団体のプロモーションの仕事に携わって17年。その魅力を広く発信する一方、オージー・ビーフを通して若い女性を応援するプロジェクトも立ち上げる | 食楽web

●豪快な厚切りのオージー・ビーフ。抜群の存在感を誇る食卓の主役だが、実は栄養たっぷりで、女性の美と健康の強い味方。そんなオージー・ビーフの魅力と楽しみ方を、専門家が解説!

盛り上がるBBQの主役は厚切りのオージー・ビーフ

 気温もぐんぐん上がってきたこの時期。コロナ禍で外出を控えていたここ数年の鬱憤を晴らすように、誰もが外に出て夏を謳歌している。夏の楽しみの代表格であるBBQにも、ひときわ気合が入るというものだ。そんなBBQを盛り上げてくれるのが、豪快な厚切り肉。そこで厚切りステーキでおいしさを発揮するオーストラリア産牛肉オージー・ビーフの魅力を、豪州食肉家畜畜産事業団の花見美穂さんに伺った。

「おそらく世界で一番BBQをしているのがオーストラリア人。現地でバービーと呼ばれるBBQは、彼らの生活の一部です」と花見さん。しかし同じBBQとはいっても、オーストラリアの“バービー”は、日本で考えられるものとは大きく異なるという。

オージー・ビーフとは?
「豪州産牛肉」のラベルが目印の、オーストラリア産牛肉の総称。オーストラリアの仔牛はまずは牧草を食べて育ち、その後、牧草だけで肥育するグラスフェッドビーフと、牧草と穀物を食べるグレインフェッドビーフに分かれる。どちらも自然豊かな環境でのびのびと育つ力強い肉質だが、グラスフェッドはよりヘルシーな赤身、グレインフェッドはジューシーな味わいが特徴。

“バービー”=BBQの主役として
“バービー”=BBQの主役として

 その最たる違いは、肉の厚さ。日本では網の上で薄切りの肉を焼く焼き肉スタイルが一般的だが、 バービーは2cm以上の厚切りの肉がマスト。これを主に男性が焼き、振る舞うのが主流だという。そして焼き上がった肉を囲み、ゆったりとした時間を過ごす。会話が弾み、心地良いくつろぎの時間が流れる。“イベント”の側面が強い日本とは異なり、日常の中の穏やかな風景としてバービーが定着しているのがオーストラリアなのだ。

「そんな食文化の在り方を通して、厚切りステーキのおいしさ、肉を囲む食卓の楽しさを知っていただきたい」と花見さんはいう。

忙しい朝に
忙しい朝に

 もちろんオージー・ビーフの出番はBBQばかりではない。赤身肉が中心であっさりと味わえる肉質は日常のさまざまな場面で大活躍。そんななか、花見さんの話でとくに驚きがあったのは「女性」そして「朝」というキーワードだ。

「牧草で育つオージー・ビーフは、鉄分が豊富。肩こり、冷え性、便秘などを引き起こす“隠れ貧血”は、鉄分不足が原因のひとつ。とくに鉄分が不足しがちな女性にこそ、おすすめです」と花見さん。鉄分は動物性の食品から吸収が良く、牛肉100g分の鉄分は、ほうれん草1kg分に相当するのだとか。「100gを週に2回くらい食べていただければ、目に見える変化があると思います」

家で飲みながら
家で飲みながら

 そして食べるタイミングとしておすすめなのが、朝。“時間栄養学”という体系のなかでは、朝のたんぱく質吸収率の高さや睡眠の質の改善効果は実証済み。さらに午前中に赤身肉を食べると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが出やすくなり、一日ご機嫌でいられる。体の健康は、心の健康から。毎日を健やかに過ごせるのは、オージー・ビーフがもたらす一番うれしい効果かもしれない。