【クイズ】『ラーメン山岡家』はどれだ? ロードサイドの人気ラーメンをビジュアルで当てられるか?

『おおぎや』はお味噌汁のような優しい味噌―ラーメン

『おおぎや』の「ネギみそチャーシュー」1210円
『おおぎや』の「ネギみそチャーシュー」1210円

 群馬県を中心に、埼玉、栃木、長野、新潟にかけて計54件展開している『おおぎや』。噂によると、くるまやラーメンから独立して生まれたお店のようです。

『おおぎや』の公式ホームページによれば、人気No.1メニューは、1972年の創業以来、一貫して味噌ラーメンだそうで、とくに辛味ネギをたっぷりのせた「ネギみそラーメン」はおおぎやの1番人気。冒頭の画像は「ネギみそチャーシューメン」(1210円)です。

 チャーシュー4枚が重なるように横たわり、その横に辛みネギ、コーン、そして下には大量のもやしが控えています。かなりのボリューム感。豚ガラと鶏ガラでとったベースに、特製の味噌を合わせたというスープは、脂がほとんど浮いておらず、ニンニクのガツンとしたインパクトもなし。まるでお味噌汁のような穏やかでやわらかい味です。

穏やかな味わいの味噌ラーメン
穏やかな味わいの味噌ラーメン

 自家製麺は中太で、口当たりがつるつる&ムチッとしていて、まろやかなスープを過不足なく絡めとってくれます。ただ、勢い良く食べているうちに、優しすぎる味なので、変化が欲しくなります。そこで活躍するのが、無料の「生搾りにんにく」。これを投入すると、力強い香りが一気に立ち上ると同時に、スープに強烈なニンニク味が加わり、穏やかだったみそラーメンが、一気にガツンとパンチが効いた味わいに変化します。

生搾りニンニクが無料サービスなので活用しよう!
生搾りニンニクが無料サービスなので活用しよう!

 さらに、卓上のラー油やお酢をほんの少し回し入れたりしながら、自分好みにカスタマイズ。『おおぎや』のネギ味噌ラーメンは、ベースの味が濃厚すぎず、はたまた、にんにくや背脂などでキメキメの味になっていない分、自分好みに自由に味変ができるのが楽しい一杯でした。

『ラーメンショップ 牛久結束店』のこってりギトギト系はクセになる味!

『ラーメンショップ』の「ネギ味噌チャーシュー」890円
『ラーメンショップ』の「ネギ味噌チャーシュー」890円

 ラーメン好きの方はご存知だと思いますが、全国に300店舗以上点在するビッグフランチャイズチェーンが『ラーメンショップ』、通称ラーショです。そのラーショ界でも最強クラスと言われているのが、茨城県牛久市にある「牛久結束店」。平日の昼過ぎから満員御礼! 券を買って外待ちするお客さんもたくさんいます。画像は「ネギ味噌チャーシュー」(890円)。

丼が背脂でヌルヌルしているので、ウェットティッシュを持っておくと安心
丼が背脂でヌルヌルしているので、ウェットティッシュを持っておくと安心

 カウンターからは、厨房の見事な連携プレーが目撃できます。麺を茹で、スープを作り、トッピングをのせ、背脂をチャッチャ…どんどんラーメンが作られていきます。「ネギ味噌チャーシュー」をカウンター越しに受け取ると、背脂でまみれてヌルヌルです。丼の縁も、周りも背脂が飛び散りまくっていて、もちろん、スープも白い脂がたっぷり浮かんでいます。

 スープを一口飲むと、「味噌×背脂」という組み合わせで、味が濃くてこってり。とはいえ、変にとがった塩味がなく、脂のコクと甘みでとろりと口の中に広がって、奥深い旨味が押し寄せてくるんです。

背脂たっぷりなのに、意外とすっきりしている
背脂たっぷりなのに、意外とすっきりしている

 自家製麺は細めのストレート麺。スルスルッとなめらかにすすり上げられます。そしてトッピングのチャーシューは豚肩ロース。1cmほどの厚さがあり、程よい食感も残しつつ柔らかい。しかもあっさりしているんです。

ぶ厚いチャーシューもやわらかくてさっくりしています
ぶ厚いチャーシューもやわらかくてさっくりしています

 食べ進むうちに気づくのは、ネギの尋常ならざる美味しさ。ただの白髪ネギじゃありません。ネギ特有のシャキシャキ感があり、苦味もありながら、旨味・甘みがたっぷり。ここ『ラーメンショップ』では、白髪ネギにごま油と独自の粉末調味料(クマノテと呼ぶらしい)で味付けしているんだとか。

 この“ネギ”の力のおかげなのか、背脂たっぷりでも、あっさり完食できます。ラーショ好きがわざわざこの牛久結束店に集まってくるのも納得の一杯です。