
たまたま立ち寄った街で、偶然美味しいものに出会う喜びは何にも代えがたいものがあります。カラアゲニストである筆者の場合、美味しいものが鶏のからあげだとなおのこと嬉しい。ふらりと立ち寄った街で美味しいからあげを食べられると「今日はこの街に来てよかったな~!」と心の底から思えるのです。
さて、東京が連日の猛暑日となった7月某日。筆者はちょっとした用事があって府中市に来ていました。場所は京王線・武蔵野台駅のそば。所用を済ませたらすっかりお昼。お腹がペコペコです。すると激しく降り注ぐ陽射しの先にぼんやりと「からあげ」の文字を発見! 注意力散漫な筆者でも、この4文字には敏感に反応してしまいます。暑さも忘れ、熱せられたアスファルトの上を脱兎のごとく走り抜けた先に見えたのは『からあげ屋なのにスムージー』という風変わりな名前のお店。

何か判然としない店名です。からあげ店なのか? スムージー店なのか? 店外のメニューを確認すると、そのいずれも味わえるようです。イートインの入り口とテイクアウトの窓口があるお店です。どうしよう…? 少し躊躇しましたが、背中に突き刺さる強烈な太陽光に押されるように、店内へ入ってみることにしました。