新感覚のおいもスイーツに出会える!『をかしなお芋“芋をかし”』(下北沢)に行ってみた

新感覚のおいもスイーツに出会える!『をかしなお芋“芋をかし”』(下北沢)に行ってみた
食楽web

 長らく続くさつま芋スイーツブーム。もはや定番化した感もあり、焼き芋や干し芋、芋けんぴといった、昔ながらの“スイーツ”を中心に、専門店も多くなってきました。そんな中、江戸中期創業の老舗和菓子屋が手掛ける進化系和スイーツブランド『大三萬年堂HANARE』監修の新店『をかしなお芋“芋をかし”』が下北沢にオープン。さっそく行ってみました!

下北沢にオープンした『をかしなお芋“芋をかし”』
下北沢にオープンした『をかしなお芋“芋をかし”』

 下北沢駅から徒歩5分のところにオープンしたのが、『をかしなお芋“芋をかし”』。やたら気になるネーミングのお店です。店舗はテイクアウトをメインにしたつくりで、小さなテーブルとイスはあるものの、食べ歩きや持ち帰り用といった感じ。気になる店名ですが、古語の「いとをかし」の感性を芋で表現していくという思いを込めているのだとか。「いと」は“とても、非常に”、「をかし」は“趣がある、面白い、見事だ、かわいらしい”という意味。そんな幅広く深い意味を持つ言葉で、おいもスイーツの可能性の高さを表しています。

『大三萬年堂HANARE 渋谷店』
『大三萬年堂HANARE 渋谷店』

 そして、この店を監修している『大三萬年堂HANARE』は、江戸中期に兵庫で創業した老舗和菓子屋『大三萬年堂』の13代目がプロデュースする和スイーツ専門店。今回はヒゲ農園直送の「福井県産とみつ糖蜜芋」の美味しさをいかし、自身の好きな言葉、「いとをかし」を芋スイーツで表現したそうです。

新感覚のマシュマロとお芋のコントラストが堪らない!「をかしな芋パフェ 焦がし“ぽんぽん”のせ」

「をかしな芋パフェ 焦がし“ぽんぽん”のせ」980円。芋モンブランと“ぽんぽん”の相性も抜群
「をかしな芋パフェ 焦がし“ぽんぽん”のせ」980円。芋モンブランと“ぽんぽん”の相性も抜群

 ひとまず、看板メニューの「をかしな芋パフェ 焦がし“ぽんぽん”のせ」(980円)をいただくことに。見た目もかわいいこちらは芋モンブランのパフェ。ですが、気になるのが、上にのっている白くて丸い“物体”。ちょっと炙られています。これは、商品名の“ぽんぽん”で、新感覚のマシュマロです。作っている様子を見ているとわかるのですが、バーナーで炙ると、とろっと溶けてくるんです。中には芋カスタードクリームが入っていて、シュワとろな食感。お店のオリジナルの“をかしな”マシュマロに、いきなり心を掴まれます。

 芋モンブランの中には、紫芋のアイスや黒糖ゼリー、ホイップクリーム、『大三萬年堂』の餡子などが層になっています。この黒糖ゼリーが意外といい仕事をしていて、程よい甘さと食感の妙を生み出しています。さらに、大豆グラノーラと煎り黒豆がザクザク、カリカリした食感のアクセントをプラスし、香ばしい豆の香りも加わって、全体のバランスがいい塩梅になっています。

「福井県産とみつ糖蜜芋」という安納芋の焼き芋でディップ
「福井県産とみつ糖蜜芋」という安納芋の焼き芋でディップ

 トッピングしているのは、福井県あわら市富津地区で作られた『ヒゲ農園』の「完熟さつま芋」。糖度は驚異の40度越えという、そのままで“芋羊羹”のような、ねっとり甘く香り高い「福井県産とみつ糖蜜芋」です。

 これでクリームをディップしたり、アイスと一緒に食べると、芋の甘さとモンブランの風味、冷たくて甘いアイスとの組み合わせが絶品。見た目よりボリュームがある印象ですが、あっという間に食べられてしまいます!