『天下一品』マニアが教える“こってりスープ”を極限まで楽しみ尽くす最強の注文方法とは?

「餃子定食」を使ってこってりスープを味わい尽くす

いつ食べても最高に旨い至極のこってりスープ
いつ食べても最高に旨い至極のこってりスープ

 さっそく昼時の天一に入店すると、ほぼ満席状態。相変わらず大人気です。さっそくメニューを広げます。筆者がいつも頼むのは「こってり」ですが、鶏の唐揚げや豚キムチ、ホルモン野菜炒め、チャーハンなどがラーメンとセットになった定食メニューも豊富。特に天一の唐揚げは、専門店顔負けの美味しさです。

 さっそく友人にこってりスープを楽しみ尽くす方法を聞いてみると、「ギョウザ定食(ラーメン・ギョウザ6個・ごはん)を頼み、ラーメンはこってり、スープを増量、あと“赤ん粉(あかんこな)”2辛を別皿でもらう」と教えてくれました。

『天下一品 高円寺店』のメニュー[食楽web]
『天下一品 高円寺店』のメニュー[食楽web]

 ちなみにこってりのスープを増量すると100ccで100円、そして「赤ん粉」というのは、3種類の唐辛子(ハバネロ種、天鷹種、韓国種)と山椒、黒胡椒をブレンドした天一のオリジナルスパイス。1~3辛まであり、2辛は100円です。

 なかなか面白そうなので、友人と同じものをオーダーしてみることに。

「ギョウザ定食」(1050円)は、ラーメンがチョイスでき、ギョウザ6個とごはんがセット。 写真は「こってり」のスープ増量100円と、赤ん粉2辛100円で、合計1250円
「ギョウザ定食」(1050円)は、ラーメンがチョイスでき、ギョウザ6個とごはんがセット。 写真は「こってり」のスープ増量100円と、赤ん粉2辛100円で、合計1250円

 友人に「ギョウザ定食」の食べ方を聞いてみると、こうでした。

1.まずは普通に「こってり」を楽しむ
2.麺がなくなったら丼にギョウザを入れて“こってりスープ餃子”にする。この時、お好みで卓上の酢や、ラー油、胡椒などで味を調整。
3.最後はスープの中にライスを入れてリゾットに。途中から赤ん粉を入れて辛いリゾットに味変する

 なるほど、確かにこってりスープを極限まで楽しみ尽くせそうです。さっそく実践してみることに。

もちろん、普通に食べても最高に美味
もちろん、普通に食べても最高に美味

 まずは、こってりを普通にいただきます。久しぶりに食べると、やっぱり安定の美味しさです。何度食べてもこのコクとまろやかさにシビれます。今や日本中にこってり系のラーメンがあり、筆者も色々食べてきましたが、天一のこってりスープこそがこってりの極地であり、美味しさの原点なのだ…と感慨深く遠い目をしてしまうのです。

 さて、麺を食べながら、おもむろに餃子をスープの中に落としてみました。そして卓上のお酢をちょっと加えて食べてみると、おおっ、これは確かに美味しい!

こってりスープに餃子を絡めてみた
こってりスープに餃子を絡めてみた

 “スープ餃子”というよりも、餃子に濃厚なタレやソースを絡めて食べているような感覚です。餃子餡のニラやニンニクなどの風味とこってりスープの相性が抜群で、餃子の皮を破り、中にたっぷりスープを染み込ませたくなります。

 美味しくて6個の餃子をあっという間に完食。麺もなくなりました。そして、いよいよ〆です。ここで最初にスープ増量にした効果が出てきます。そう、この時点でもスープがたっぷり残っているのです。

硬めに炊れたご飯は、こってりスープをぐいぐい吸い込んでいきます
硬めに炊れたご飯は、こってりスープをぐいぐい吸い込んでいきます

 ご飯を投入してかき混ぜると、ご飯がスープをぐんぐんと吸っていき、超濃厚な中華リゾットのような雰囲気に。ご想像どおり、マズいはずがない。というか悪魔的な美味しさです。

 しばらくリゾットを楽しんでいたら、友人が「そろそろ赤ん粉を入れよう」と言い出しました。「ここまではこってりスープの穏やかな一面を見てきたけど、この粉のひと振りでこってりは全然違う表情を見せ始めるよ」と、ミスター味っ子か山岡士郎のようなことをつぶやいています。

残ったスープにご飯を入れて赤ん粉をプラス
残ったスープにご飯を入れて赤ん粉をプラス

 そこで赤ん粉を入れて、よくかき混ぜて食べてみると…。思わず「!」となりました。文字にすると「辛い」、「旨い」という単純な言葉になってしまいますが、例えるなら、香辛料を巧みに使ったスパイスカレーを食べているような感じなんです。ターメリックやクミンといったカレー独特のスパイスは入っていないので、カレー味ではないのですが、唐辛子や山椒、黒胡椒の香りと辛さで、非常にエキゾチックな味わいになるのです。

 というわけで、「こってり」のスープは、餃子の極上のタレになったり、スパイシーなリゾットになったり、ただのラーメンスープにとどまらないことが判明。改めて「こってり」の偉大さに感激しました。何より、「赤ん粉」とこってりスープの相性は抜群。『天下一品』に行ったらぜひお試しを。美味しいですよ。

(撮影・文◎土原亜子)