甲子園開幕! 観戦ついでに立ち寄りたい、神戸の絶品「中華カレー」とは?

甲子園開幕! 観戦ついでに立ち寄りたい、神戸の絶品「中華カレー」とは?
食楽web

夏の甲子園大会が始まると、高校球児の熱戦を楽しみつつ、決まって思い出すのが、神戸・元町「香美園(こうびえん)」。1字違いだからという安易な発想ではない。この中華屋には、忘れられないカレーがあるのだ。夏が来ると思いだすその味に、いてもたってもいられず、東京から車で約600kmの道のりを飛ばしてそのカレーを食べてきた。

 香美園は、神戸・元町の中心部からやや外れた、観光客があまり足を踏み入れないエリアにある。一見、どこにでもありそうな大衆中華料理屋さんの佇まい。中に入っても、昭和の食堂にトリップしたような雰囲気で、きさくなおばちゃんが「いらっしゃい~」と神戸弁で出迎えてくれる。

 今年1月で創業50周年を迎えた広東料理の老舗。実は、同じ元町の超有名中国料理店・『民生』(南京町)の姉妹店なのだ。では、なぜ『民生』に行かず、わざわざここに来るのか。それは、『民生』にはカレーがないからである。

甲子園開幕! 観戦ついでに立ち寄りたい、神戸の絶品「中華カレー」とは?
JR・阪神元町駅から徒歩約3~4分の場所にある。

 ちょうど平日の昼どき。次々と訪れるお客さんが、呪文を唱えるように「今日はカレーやね」、「やきそばにしとこか」などと言って席につく。「中華カレー」と「五目焼きそば」は、この店の人気メニューのワンツーである。店内はすでに満席状態だったが、おばちゃんと厨房のナイス連携プレーにより回転率がよく、待たずに座れた。

 いざ、メニューを選ぼうとした時。迷いに迷い、考えに考えた挙句、「中華カレー、イカ天、豚バラの豆鼓煮込み、むしどり、五目焼きそば、ビール」を注文した。ひとりでそんな食べられるのか、なにしとん? などと思われても、どうしても食べておきたいし、諸々解明しておきたいこともある。香美園は1年ぶりだ、こうなったら腹がはち切れてもいい。