甲子園開幕! 観戦ついでに立ち寄りたい、神戸の絶品「中華カレー」とは?

カラシと酢醤油が合う絶品料理たち

 さて、中華カレーだけではなくて、他にもぜひ食べて欲しいものがある。ここからは香美園初来店の人にも堪能して欲しいので、筆者オススメのメニューを一気に紹介しよう。ちなみに、この店の料理はどれも酢と辛子がものすごく合うことを心しておいて欲しい。

甲子園開幕! 観戦ついでに立ち寄りたい、神戸の絶品「中華カレー」とは?
イカ天1350円(小)

 中華カレーがいまのような人気になる前は、実はこのイカ天がこの店の名物で、筆者はこれを食べて香美園ファンになった。衣がサクサクでうっすら醤油の香ばしさがあり、最初はそのまま、次にカラシで、そのあとは酢と醤油で食べてみれば、プリッとしたイカの旨みと甘みがじんわり口内に広がる。藤原さん曰く「紋甲イカを使っていて、そこに切り目をつけて丸め、醤油を塗って、片栗粉をまぶして高温であげています。揚げ物でもさっぱりしているでしょ」とのこと。これも創業時からあるメニュー。

甲子園開幕! 観戦ついでに立ち寄りたい、神戸の絶品「中華カレー」とは?
豚バラの豆鼓煮込み1450円(小)

 一見、濃厚で脂っこいイメージの豚バラ料理だが、意外にあっさり系。このとろみ餡を白飯にかけて食べたいくらいだ。「本場のトンポーローは豚バラを揚げて煮込みますが、うちでは豚バラを焼き、豆鼓やニンニク生姜と一緒に炒めてからスープで3時間ほど煮込んで作っている。これは北京料理の煮込みを模しているんです」(藤原さん)。

甲子園開幕! 観戦ついでに立ち寄りたい、神戸の絶品「中華カレー」とは?
むしどり1150円(小)

 一般的に食べる蒸し鶏よりさらにさっぱりしていながら、肉の旨みが濃いのが特徴。「鶏を蒸して作っているのではなく、こちらは野菜の入った中華スープで茹でています。骨付きで出しているのは、その骨のついた部分の肉の旨みが一番おいしいから」。もちろん、酢醤油、カラシで。

甲子園開幕! 観戦ついでに立ち寄りたい、神戸の絶品「中華カレー」とは?
五目やきそば770円

 中華カレーとともにお昼の人気ナンバー2を誇るやきそば。香美園の麺は、藤原良明さんが製麺しており、じつは民生と香美園だけでしか食べられない中華麺。こちらもやはりスープの美味しさが際立つ料理だ。「淡路の玉ネギ、国産の豚肉といった食材も大事にしていますが、素材の美味しさを引き出すのもスープ。うちはやっぱり朝夕作る新鮮なスープが命です」

 香美園の料理はどれも幸せな気分になるので、ぜひ、神戸に来たら食べてみて!
 私はまた来年の夏の大会のころに。

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

甲子園開幕! 観戦ついでに立ち寄りたい、神戸の絶品「中華カレー」とは?

店名:香美園(こうびえん)

住:兵庫県神戸市中央区元町通3-16-2
TEL:078-391-4015
営:11:00~15:00、17:00~20:30(20:00LO)
休:月(月曜祝日の場合は火曜休)