想定外の肉汁と旨味が炸裂! 柏のからあげ店『カラフジ』で激ウマ巨大からあげを食べてきた

肉の旨味と肉汁がとんでもない絶品からあげ

断面から出る肉汁は適度な量かと思いきや、とんでもない量がほとばしります
断面から出る肉汁は適度な量かと思いきや、とんでもない量がほとばしります

 まずはひと口かじって断面を観察。肉汁がじわりと染み出しています。適度な量の肉汁といったところですが…しかしひと口食べてまたまたビックリ。大量の肉汁が炸裂します。まさに「見た目にダマされるな」と周りのお客さんに注意したくなる量。うっかりしているとヤケドしそうですが、これは嬉しい誤算です。

 片栗粉のみの衣はカリッとした歯ごたえ。片栗粉は吸油性が低いため、こんな食感になるんですね。ソフトな口当たりの肉ともマッチしています。味付けは千葉県の老舗・千葉醤油のものを使った特製ダレ。肉汁とともに醤油の香ばしさが口になだれこんできます。

「旨塩からあげ弁当」(5個650円)。こちらも1個60gほどと1個のサイズが大きい!
「旨塩からあげ弁当」(5個650円)。こちらも1個60gほどと1個のサイズが大きい!

 そしてもう一品、「旨塩からあげ弁当」もお土産用にオーダーしました。こちらのからあげもかなり巨大。最近トレンドの「フタが閉まらない系」ですが、これが驚くほどにウマい!塩からあげなので、あっさりしていますが、コク深いんです。

 秘伝の塩ダレで味付けをしているそうで、肉の味わいと同時に、塩の旨味とかすかな甘みも感じます。たしかにこれはやみつきになる“旨塩”です。これはジャンボサイズだろうが、スイスイと完食できますね。

フタが閉まらないデカ盛り弁当ですが、これにはきちんとした理由があります
フタが閉まらないデカ盛り弁当ですが、これにはきちんとした理由があります

 ちなみに、こちらのカラフジでは、あえてフタを密封せずに提供していますが、「フタも閉まらないよ!」とデカ盛りアピールをしているわけではありません。揚げたてのからあげにしっかりフタをしないことにより、熱や湯気で蒸されて食感が損なわれるのを防いでいるのです。テイクアウト専門店でも、口の開いた袋でからあげを提供している店がありますが、これも同じ理由から。自宅に持ち帰っても美味しく食べられるようにという配慮なんですね。

 現在、この『カラフジ』さんに限らず、からあげの世界では巨大化が進行中。大きなサイズのからあげがトレンドになりつつあります。一説には、鶏を小さく切り分けると、肉の断面から水分と旨みが逃げて、ジューシーさも失われやすくなるから、と言われていますが、このブームはしばらく続きそうです。

 というわけで、ぜひ柏の名物からあげを食べてみてください。やみつきになること請け合いですよ。

●SHOP INFO

カラフジ 柏駅店外観

店名:カラフジ 柏駅店

住:千葉県柏市柏1-1-11ファミリかしわ1F
TEL:04-7168-3622
営:11:00~22:00
  ※コロナウイルス感染拡大防止に伴い、営業時間に一部変更あり
休:無休

※価格はすべて税抜

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。