想定外の肉汁と絶妙な塩味の人気No.1からあげを実食

まずいただいたのは「守り抜かれた秘伝塩」。こちらの一番人気のからあげです。変わったネーミングですが、味は超本格的。『鳥良』の手羽先からあげで使用している調味料をベースにした“秘伝塩”で味付けされています。3~5個でオーダーできますが、今回は5個いただきました。
ご覧の通り、ボールのように真ん丸くていねいに整形されています。これで熱がムラなく均等に入るんですよね。そして皮でしっかりとくるんであるのが嬉しい。しっかり揚げると衣と肉に加え、もう一層、皮の食感も加わって楽しいんです。断面には肉汁がじわっとにじんでおり、これまた食欲をそそります。

さっそくひと口いただくと、想定外に大量の肉汁があふれ出してきました。断面を見たときには、少量の肉汁を想像していたのですが、一体この肉汁はどこに隠れていたのかと思ってしまうほどに流れ出てきます。思わず手のひらで受け止めてしまいましたが、嬉しい誤算です!
肉のうま味にからむ絶妙の塩味がたまりません。鶏肉本来の味が生きているとでも言いましょうか。うま味が舌に張りつく感じがします。これはお酒にもごはんにも合いそうですね。
トリュフの香りに誘われて食欲が増進するからあげ

そしてもうひと品、オーダーしたのは「サバティーノのトリュフの香り」。からあげに、黒トリュフを使用したオイルがかけられています。からあげ×トリュフとは意外でしたが、これがピタリと合うんです。香り高く、ちょっとフレンチっぽい味がして、高級なコンフィを食べているような気分に。トリュフの香りに誘われて1個食べ終えると無意識に次の1個に箸がのびます。
複数の粉をブレンドしているという衣は、カリッとした食感。デリバリーやテイクアウトを想定し、試行錯誤の末に冷めにくく、ベチャッとしにくい衣を実現しているそうです。結局、合計10個のからあげを完食してしまった筆者でした。
これらのからあげは単品ライス(白いごはんorバターライスorチキンライス)と一緒に頼めばお弁当にもなります。イートインでは定食としても提供しているので、ランチなどで試してみては?
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。