ウマすぎ注意！ 至極のチャーハンが味わえる東京・荻窪の大人気「町中華」3軒

これぞ“荻窪の味”！『三ちゃん』の餃子とチャーハン

　まずご紹介するのは、JR荻窪駅南口から徒歩3分の路地の角にある『三ちゃん』です。目印は、オレンジ＆イエローの庇。「荻窪の味」と書いてあるのですぐわかります。創業60年。荻窪の街の風景に溶けこむ老舗の中華屋さんです。

　ラーメン、焼きそば、ワンタンメンなどと定番メニューと並んで、ここで食べて欲しいのが「餃子」（400円）です。注文すると、ご主人が1つずつ皮に包んで目の前で焼いてくれます。

　写真からもわかるように、皮から透けて見える翡翠のような緑色。これは中の餡に、細かく刻んだキャベツとニラがぎっしり詰まっているからなのです。かじってみるとほのかなニンニクの香りとともに、キャベツの甘み、お肉の脂の旨みが口の中にほとばしり、実に優しい味わい。

　ご主人いわく「ひき肉も多少入っているけど、キャベツとニラがほとんどだよ」とのこと。つまみでありながらしっかりと印象に残る。そんな名脇役の餃子なのです。

　そして、ここのチャーハン（700円）がまた美味しい。油でささっと炒めてあり、しっとりしていますが、脂っこさはゼロで、さっぱりしているんです。チャーハンと餃子という定番の組み合わせで、ホッとできて、安心感も得られる──60年も愛され続ける『三ちゃん』の人気は、そんな雰囲気にもあるのです。