
町中華のレベルが高いといわれる東京・荻窪。中でも若い店主が切り盛りする『中華屋 啓ちゃん』は、11時半の開店から夜遅くまでの通し営業中、ひっきりなしにお客さんが訪れます。
炒飯、ラーメン、餃子、定食など、何を注文しても旨いと評判。特に名物となっているのは、メディアに何度も取り上げられている「木耳玉子」です。

プリプリの豚肉に、肉厚の黒キクラゲ。そこにふわりとした玉子が絡まり、口に入った瞬間、思わず「うまっ!」と声が漏れるほど。味は、中華スープやオイスターソースの旨みにしっかりした輪郭があり、食べ進むたびにその旨味が増幅されていきます。
この「木耳玉子」は定食や麺にもしてもらえるのですが、個人的には、最初は「チャーハン」、「焼きぎょうざ」と一緒に食べるのがオススメです。これらは言うなれば『啓ちゃん』の三種の神器。店のレベルの高さが一発でわかる組み合わせなのです。

何もかもが美味しいので、つい前置きが長くなりましたが、本題は、ここの「カレーライス」(700円)。実は、さっきのチャーハン、ぎょうざ、木耳玉子といった町中華路線にはないカレー専門店のような味わいの絶品カレーなのです。