ナッツ料理研究家に、話題のフレーバードナッツについて聞いてきた

【酒とナッツ】あのお酒に合うナッツはどれ? ナッツ料理研究家に教えてもらった

食楽web

 ナッツが世界的なブームになって久しい。ダイエットや美容によいということで海外セレブが愛用するなど、おつまみ用途一辺倒だったひと昔前とは違う“サプリ”的な側面にスポットが当たっているのが今のナッツ。その辺にももちろん興味はあるけれど、それ以上にお酒とナッツのベスト・ペアリングが知りたい……。

 というわけで、2017年1月に東京・広尾にオープンしたばかりの話題のナッツ専門店「nuts tokyo(ナッツトーキョー)」にお邪魔して、ナッツ料理研究家の音仲紗良さんにナッツの特徴とお酒との相性について教えてもらった。

お酒とナッツの楽しみ方と美味しい組み合わせ

ナッツ料理研究家の音仲紗良さん。

ナッツ料理研究家の音仲紗良さん。

 「ナッツは素材そのままでも十分に味わい深いんですが、おすすめはフレーバードナッツです。生やローストのナッツに、非加熱のハチミツやハーブ、カカオなどの天然素材で甘みや味を付けたもので、ナッツ本来の味や香りと、フレーバーとの相乗効果でコクや香りに変化が出るので、お酒との相性も多種多様になります。お店で提供しているものは一晩寝かせてから数時間焼き上げるなど、手間暇がかかりますが、オーブントースターでも意外と簡単に作れます。ぜひ試してみてください」(音仲さん)

 では、早速「nuts tokyo」こだわりのフレーバードナッツをご紹介していこう。

カカオニブチョコレート

カカオニブチョコレート

◎カカオニブチョコレート 800円(50g)

カカオ豆を砕いたカカオニブとスウィーティの花からとれる生ハチミツを、ローストしたアーモンドやマカダミアナッツと和え、フレッシュなオレンジピールと果肉をプラス。カカオニブのリッチな香り、スウィーティハニーのすっきりとした甘さ、オレンジの爽やかな酸味、ナッツのコクが絶妙なバランス。

★相性のよいお酒:ウィスキー、赤ワイン

左から、アボカドハニーのカカオナッツ800円、スモーククルミ600円、ストロベリー600円(すべて50g)

左から、アボカドハニーのカカオナッツ800円、スモーククルミ600円、ストロベリー600円(すべて50g)

◎アボカドハニーのカカオナッツ

生のペカンナッツ、ローストのアーモンド、カシューナッツを、アボカドの生ハチミツで和え、オーガニックのカカオパウダーをまぶしたナッツ。同じフレーバーでもペカンナッツのビターさ、カシューナッツのミルキーさなどナッツによって味の違いが楽しめて面白い。

★相性のよいお酒:ウィスキー、赤ワイン

◎スモーククルミ

少量ずつくるみをスモークし、さらにスモークした塩を和えている。スモークの食欲をそそる香りとチーズのようなコクがあり、特にウィスキーに合う。

★相性のよいお酒:苦味が強めのクラフトビール、ドイツビール

◎ストロベリー

ローストしたピスタチオ、マカダミアナッツ、カシューナッツを、ストロベリーとラズベリーのパウダー、ココナッツバター、ココナッツシュガーを合わせて焼き上げたナッツ。バターみたいなコクのマカダミアナッツ、ミルキーなカシューナッツ、独特の香ばしさのあるピスタチオと、爽やかなベリー系の甘酸っぱさのハーモニーが楽しめる。

★相性のよいお酒:スパークリングワイン、白ワイン

左から、ハーブソルト600円、アールグレイ600円、カリーココナッツ600円(すべて50g)

左から、ハーブソルト600円、アールグレイ600円、カリーココナッツ600円(すべて50g)

◎ハーブソルト

ローストアーモンドに、オーガニックのハーブミックス、ミネラル豊富な塩、レモンオイルをプラスして、さらにじっくり焼き上げた、豊かな香りが贅沢な味わいのナッツ。

★相性のよいお酒:白ワイン、ビール

◎アールグレイ

生のくるみとレーズンに、オーガニックのアールグレイの茶葉を合わせ一緒に焼き上げたもの。メープルシロップとココナッツシュガーで甘みをプラス。華やかな香りと、レーズンの優しい甘さや酸味、くるみのコクがベストマッチ。

★相性のよいお酒:白ワイン

◎カリーココナッツ 

ローストしたカシューナッツと生のくるみに、オーガニックのカレースパイスとココナッツバターを和えて焼き上げたもの。ココナッツバターの濃厚なコクとスパイシーなキレがあとを引く。

★相性のよいお酒:ビール、日本酒

 さて、いかがだっただろうか? ぜひフレーバードナッツとお酒を組み合わせて、家呑みやホームパーティーなどのシーンで楽しんでみてほしい。

 ではここで、これらの相性を教えてくれた音仲さんに、さらに突っ込んでナッツの魅力と効能について聞いていこう。