ラーメン店のからあげを侮るなかれ!「北海道らーめん みそ熊」の絶品からあげ|から活日記

ラーメン店のからあげを侮るなかれ!「北海道らーめん みそ熊」の絶品からあげ|から活日記
食楽web

味噌スープとの相性抜群のからあげに感動

 最近、専門店以外の飲食店のからあげのクオリティが上昇し続けています。とくにラーメン店で美味しいからあげを食べさせてくれるところが増えてきました。ラーメン店のサイドメニューといえばチャーハンや餃子が一般的ですが、「もう一品!」となったときにからあげを選ぶ人も多いようです。

 今回うかがった「北海道らーめん みそ熊」もそのひとつ。JR王子駅から徒歩3分ほどの場所にあるこのお店のからあげ、とてもお店の前にはメインのラーメンと並んで「から揚げ」(300円)の文字が。お店のイチオシの予感がします。

 イチオシの「札幌みそラーメン」(680円)と一緒にいただいたこちらのからあげ、衣がほんのり焦げ気味。しかしこれが味を引き立てるのです。表面に残った油が軽く焦げた衣の上で、キラキラ光っています。こういったルックスのからあげに食欲をそそられる私。なんと言っても揚げたて感が抜群です。

 軽いお焦げの衣は絶妙な食感。焦げ過ぎはいけませんが、これはちょうどいい。私は常々、衣が焦げ過ぎのからあげを“石炭からあげ”と呼んで避けているのですが、これはまったく違う。カリッという歯ざわりに香ばしさとコクが加わっています。肉は濃いめのしょうゆ味。ガブリと食いつくと、香ばしい衣と濃い味付けの肉とが渾然一体となってくれます。

 さて、このからあげ、ラーメンとくにスープとの相性がいい。みそラーメンのスープは濃厚でコクがあり、たっぷりの野菜からしみ出した甘みが軽いアクセントになっています。ついスープだけ飲んでしまう美味しさで、濃い味付けのからあげともまったくケンカしません。

 ラーメン店のサイドメニューとしてのからあげは、餃子に比べるとまだまだ少数。最近はラーメンにからあげを入れた“からあげラーメン”を出すお店もちらほら見かけますが、やはりからあげは衣が命。とくにここ「みそ熊」の軽いお焦げのからあげは、スープなどに漬さずにその食感を存分に楽しみたいですね。

●SHOP INFO

北海道らーめん みそ熊 外観

店名:北海道らーめん みそ熊

住:東京都北区王子1-2-2
TEL:03-5961-2788
営:11:00~翌6:00
休:火
札幌みそらーめん680円、函館塩らーめん650円、旭川醤油らーめん650円などが人気

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。