今日のランチ、野菜山盛り二郎系にするか、辛ウマ濃厚蒙古系にするか……なんて迷わなくてオッケー。二郎系と蒙古系のおいしいところが組み合わさった、“フュージョン”なラーメンが食べられる店が立川にあります。
JR立川駅南口から徒歩3分、多摩モノレールの立川南駅から出てすぐの場所にあるビル「アレアレア2」の3階にあるのが、人気ラーメン店7店が集まる「ラーメンスクエア」。その中で昨年10月にオープンしたばかりの店が『火の豚 立川店』です。
店主はラーメン二郎と蒙古タンメンの両方で修行した経験があり、人気店2つの味を合わせたのが、ここにしかない“フュージョン”ラーメン。そして、この店のもうひとつの特徴が“ありえないほど盛りが良すぎる”ところ。果たしてどうフュージョンなのか、そしてどれぐらい大盛りなのか、早速調査に行ってきました。
「ウチはミニラーメンが通常の大盛り、普通のラーメンが他店の2倍サイズ。なのでウチの大盛りは他店の3倍サイズになるけどいい？」とニッコリ微笑む店主。無料サービスの野菜、ニンニク、油も全て“マシマシ”でお願いします！
フュージョンおよび、この店の二郎系メニューを頼んだ場合、野菜、ニンニク、油それぞれの“マシマシ”は無料サービス。注文時に伝えます。一瞬、野菜だけ増量にして、ニンニクと油は抑えたほうがいいのか？ 平日のランチタイム、ニンニクマシマシでいいのか、と頭によぎります。でもどれだけ大盛りか知りたいので、全部マシマシでいっちゃえ～！
待つこと数分、やってきたのは、分厚いチャーシューがゴロッ、そして山盛りモヤシキャベツの上にマーボー豆腐！ 当然ですが、麺が見えません。スープも器ギリギリ。ちょっとでも動かしたら溢れちゃう危険水位状態。そーっと動かし、まずは計測です。
器も一般的なラーメンどんぶりより一回り大きい直径21cm。威風堂々、といった見た目のラーメンです。
「ウチは並1人前の麺の量が250g。大盛りだと375g。だから茹でて水を含んだ状態だと、おそらく麺だけで700gぐらいはあるんじゃないかな？」と店主。確かに、一般的な店の場合、茹でる前の麺の量は120～140g程度。3杯分というのに納得です。
麺は平打ち縮れの太麺、豚骨ダシのスープに醤油ダレ、仕上げ油は無料の背脂トッピング。具はモヤシキャベツ、豚バラチャーシュー、麻婆豆腐、さらにたっぷりの生ニンニク。重さを測ったところ、2,070g（器の重さを除く）。えっ？ 普通の大盛りが2kg超え？ うっかりいつもの調子で大盛りにしたら、想像以上の山がやってくる、ということ？ これ、ど、どうやって食べればいいですか？
「大盛りを出すときはドンブリ2枚重ねで出しているんですよ。なので、空のドンブリに野菜やマーボなどを移動させて、麺から攻略するのがいいですね」とのこと。野菜やチャーシューを食べるうちに麺が伸びるのは避けたい！ 山を動かして麺から。納得です！
ちなみに大盛りの場合、モヤシだけで約800g。こちらは火を通す分、多少カサが減るとはいえ、800gって、モヤシ炒め定食のモヤシよりも多いでしょ。大盤振る舞いすぎます。
ということで、野菜やマーボをもうひとつのどんぶりに移し、麺からいただきます。少し縮れでいる自家製麺は食べ応え十分！ スープをどんどん吸ってしまうのでハイペース気味に食べ進めます。途中で移動させた野菜を一口。そして麺＆スープに。途中から野菜を戻して一緒に味わうと、マーボがほどよく溶けていい辛さのアクセントに。そして生ニンニクがストロングなおいしさを後押しします。チャーシューは大ぶりだけれどホロホロ。パンチのきいた味わいに、シャキッとモヤシ、モチモチ麺。口の中に絶妙なハーモニーが生まれます。
「自分なりの“呪文”を作って欲しいですね。麺少なめの野菜マシとか、麺抜きの野菜マシマシとか。自分好みにカスタマイズして味わってください」。と話す店主。一度スタンダードを味わってから、その日の体調や気分で呪文を変えるの、いいと思います。
ちなみに、火の豚がある「ラーメンスクエア」」では、5月頭まで『春野菜フェア』を開催。火の豚では「春野菜の塩フュージョン」（880円）を期間限定で販売しています。
春の立川といえば国営昭和記念公園で花見！ 約30種、1,500本の桜、そしてチューリップや菜の花も咲き見応え満点です。花見の後はラーメンスクエアで山盛りラーメンはいかがでしょうか？ 平日と土曜は23時まで、日曜は22時までの営業なので、夜桜見物の後、ラーメンであったまるのもいいですよ。
（取材・文◎石澤理香子）
●SHOP INFO
店名：火の豚 立川店
住：東京都立川市柴崎町3-6-29
TEL：042-529-1040
営：11:00～23:00、日曜～22:00（LO各30分前）
休：なし
