本場ベトナムを超えてるんじゃないか!?

看板メニューは、もちろんバインミー。そのほかにベトナムを代表する料理、フォーや生春巻きなどもあります。「産地直送の有機野菜やオーガニック食材を使用し、調味料から極力無添加でお作りしています」という店先の看板に魅かれ、ふらふらと立ち寄った筆者と友人。最初にいただいたのは「鯖のバインミー」850円と「生米麺のフォーガー(鶏ガラスープ)」860円でした。

「鯖のバインミー」の具材は、トマトと一緒に煮込んだ鯖、ミントなどのハーブ、パクチー、有機野菜、自家製なます、ピーナッツなどがたっぷりと入っています。最初に「うわっ」と思ったのがバゲットです。ほんのり甘く、ふすま入りの小麦が香ばしくて、外側はサクッと、中はふんわりした食感。パンだけでも美味しい!
ミントの爽やかな香り、鯖とトマトの旨み、なますの柔らかな酸味、ピーナッツの香ばしさなど、味と香りの組み立てが素晴らしいんです。かじるたびに「おいしい」を連発し、「これはバインミーを超えてるね」「サンドイッチのふりしたフランス料理だね」など、意味不明なことを口走ってしまうほど。

続いて「生米麺のフォーガー」。鶏ガラを10時間煮込んだというスープ。軽い塩味ですが旨みたっぷりです。こちらもミントやパクチー、ディルなどが溢れており、ライムの香りも加わって夏にぴったり。そして何より感激したのは、麺です。
日本で食べるフォーは乾麺が多いのですが、こちらは正真正銘、生米麺。キシキシとした感じがなく、するする、モチモチ、つるつる。コシもしっかりあります。まるで平打ちのうどんのような食感なのです。お店の方に伺うと、新潟で作っている米麺だそうで、確かにお米の甘みをしっかり感じます。
2品をあっという間に完食し、興奮した我々は、顔を見合わせ、おかわり決定!