1日1時間半しか営業しない!? 謎すぎる『かずまちゃんラーメン』に行ってきた

具沢山の丼の中は、こだわり尽くし!

インスタ映え間違いなしの「かずまちゃんラーメン」
インスタ映え間違いなしの「かずまちゃんラーメン」

 登場した「かずまちゃんラーメン」はびっくりするほど具材がてんこ盛り。

 上の写真で説明すると、煮卵から時計回りに、鶏チャーシュー(with白トリュフ)、メンマ、ドライトマト、ほうれん草、豚チャーシュー、肉ワンタン、海老ワンタン、そして青ネギや白ネギと、丼の縁には焼きレモンが添えてあります。全部で11種類。スープは美しい黄金色、麺はストレートの中細麺。つぶつぶの全粒粉が入っています。

プリップリの肉ワンタン
プリップリの肉ワンタン

 さっそくスープからいただくと、塩味のとても優しい味です。低温調理の鶏チャーシューはふんわり柔らかく、上に乗っている白トリュフのコクがアクセント。まるで高級フレンチのよう。同じく低温調理の豚チャーシューは、ラーメンチャーシューらしく分厚くて、肉々しさ満点です。また、ツルンツルンでぷりぷりのワンタンはエビ肉餡で、本格点心のよう。そしてほうれん草には、しっかりとネギ&ニンニク油で味付けが施されています。

低温調理で作る豚のチャーシュー
低温調理で作る豚のチャーシュー

 具材1つ1つに丁寧すぎる仕込みを感じながら「すごいなぁ」と食べ進みましたが、少々、味が積み重なってきて、重く感じ始めます。そこで、丼に引っかかっていた「焼きレモン」を全体に絞って見ると、大きく味変! すっきり爽やかな風味に変わって、食欲がどんどん増してきます。

 このように、丼の中は、まるで遊園地のように楽しさ満載! そして何より秀逸なのが、具材をまとめ上げているスープです。

 かずまちゃんに聞くと、「スープのベースは比内地鶏の丸鶏・鶏ガラ・鶏油を使用した鶏清湯」とのこと。

「バージョン2.0のほうは、そのスープをシンプルに味わってもらうために最近出したメニューなんです」と言って、スマホで画像を見せてくれました。

「かずまちゃんラーメンバージョン2,0」(800円)。雨の日はトッピングを1つサービスしてくれます
「かずまちゃんラーメンバージョン2,0」(800円)。雨の日はトッピングを1つサービスしてくれます

 このバージョン2.0に好きな具材をトッピングすれば自分好みのラーメンになりそう。例えばワンタン麺、チャーシュー麺にもアレンジできそうです。そんな風に思っていたら、「ここは居酒屋なので、トッピングは居酒屋メンバーにも手伝ってもらっているので、1つ1つがアイデア満載なんですよ」とかずまちゃんが教えてくれました。

 ん? どういうことでしょう。そうそう、謎3と4を解明すべく、そもそも「かずまさんって何者なんですか?」と質問をしてみました。

「僕は実は『ちょい干し鉄平』をやっている会社の社員なんです。今年1月からこちらに勤務することになって、ラーメンをやってみないかということでランチでラーメンを担当しているんです」

 なんと、かずまちゃんは社員! ランチだけでなく、居酒屋の夜時間にもかずまちゃんは働いているので、間借りではないのです。

かずまちゃんこと村上司馬(むらかみ・かずま)さん
かずまちゃんこと村上司馬(むらかみ・かずま)さん

 そして謎4の深夜だけのラーメン情報について聞くと、
「3月初旬まで、確かにここで、深夜12時~3時半に『中華そば まる田』という店をやっていました。『まる田』は深夜のラーメン屋として知る人ぞ知る“神楽坂の隠れ家店”だったんですよ。ただ、3月9日にうちの会社が新しく寿司屋『すし ふくづか』を津久戸町にオープンしたのを機に、『まる田』もそちらに移転し、今は、寿司屋の地下の串焼き屋で同じく深夜だけやっています」

 うひゃ~。居酒屋、ラーメン屋、寿司屋、串焼き屋といろいろな料理屋さんが出てきて謎を解明するどころか、少しこんがらがってきました。でも、そのキーワードで、次は寿司を食べて、串焼きを食べて、『まる田』のラーメンを食べてみたいと思うくらい、「かずまちゃんラーメン」の丁寧な仕事ぶりから、他店の凄さも伺い知ることができます。

 何はともあれ、皆さんはこだわりの詰まった「かずまちゃんラーメン」からスタートしてみてください。ラーメンのディテールの精巧さに感激すること間違いなしです!

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

かずまちゃんラーメン

店名:かずまちゃんラーメン

住:東京都新宿区神楽坂4-2-30
TEL:03-3235-1468
営:11:30~13:00
休:日