“背脂燕三条系”でもスッキリした「背脂中華そば」

シュッとした逆三スタイルの丼に入って登場した「背脂中華そば」。具材は、バラチャーシュー、みじん切りの玉ネギ、穂先メンマ。麺は極太麺多加水麺で、量は一般のお店より多めの200gとのこと。上品な盛り付けですが、麺の上にたっぷり背脂が降りかかっていて、「ギトギトしていてしつこそう」というのが第一印象。
しかしスープを一口いただくと、脂っこさ、しつこさはまるでなく、むしろ、すっきり、さっぱり。「なんで?」と首をかしげるほどです。
そして、何より美味しいと感じるのが、極太麺と背脂煮干しスープの絡み。モッチモチの食感、ツルッツルの喉越しで、まるで高級うどんのよう。一般の店より多めと言われた麺量も、足りないかも? と思うくらいあっという間に完食してしまいました。

「なぜ、背脂たっぷりなのにこんなにさっぱりしているのでしょう?」とお店の方に聞いてみました。
「背脂燕三条系の中でも、ウチ(『なおじ』)は特に煮干しを効かせたすっきりしたスープに特徴があります。カタクチイワシ、ウルメ煮干しを一晩水出しした後、ゲンコツ、肉でとった清湯スープをブレンドする、秘伝の特製Wスープなんですよ。また、仕上げにもウルメ煮干し節を入れているので、背脂のしつこさより煮干しの風味が豊かなんです」
確かに、煮干しの出汁の旨みが濃く、一般的な煮干しラーメンと比べると塩味が強すぎず、最後まで飽きることなくスルスルッと食べられます。
食後すぐに「まだ食べたい」「もう一度食べたい」、そう思わせるラーメンはなかなかありませんよね。というワケで、翌日も訪店。
