奇抜な形状の鍋には、きちんと意味があった

店長さんは、初就職がジンギスカン店。そして現在はジンギスカン店のオーナーという筋金入りの羊好き。昔から練りに練ったアイデアを実現させるべくオープンしたのが、こちらの『羊のロッヂ』です。
今回はオススメである「ロッヂコース」(一人前2,700円)を注文。驚くのはその鍋。下部はラムしゃぶの鍋になっており、中央にニョキッと突き出る形で鉄板が据え付けられております。下の写真を見てください。一目瞭然ですね。

こちら、ただ奇抜なだけの鍋ではありません。鉄板に切れ込みが入っていて、上部で焼いたラムから出た脂が、下のラムしゃぶのスープに落ち、ラムの脂が味付けになる仕組みなんです。
で、まずは上部の鉄板部分でジンギスカンを楽しみます。鍋の形状にも驚かされますが、さらにびっくりするのが肉質の良さ。岩塩で食べる生ラム肩ロースも、ラムウデのジンギスカンも、羊の味がしっかりの旨みたっぷりのお肉。岩塩はもちろん、オリジナルのタレとも非常に相性がよく、無限に食べられるような錯覚に陥ります。

ちなみに、羊はオージーラムを使用。「ジンギスカンに一番しっくり来る」とオーナーさん。個人的にも、生ラムジンギスカンはオージーが一番合う、と感じていたので、その感覚よくわかります。

そして、このお店はツマミがまた旨いんです。途中で出てきたラムパクチーは、クミンが効いており、最初は味噌味かと思いましたが、なんとタレを煮詰めて和えているとのこと。パクチーとの相性も、思わず笑ってしまうほど抜群。酒が進み過ぎてヤバイ感じです。
