斬新すぎる! “2階建て鍋”でジンギスカンとラムしゃぶを同時に堪能してきた

奇抜な形状の鍋には、きちんと意味があった

元は下駄屋だった建物。上の階は民泊施設だそう
元は下駄屋だった建物。上の階は民泊施設だそう

 店長さんは、初就職がジンギスカン店。そして現在はジンギスカン店のオーナーという筋金入りの羊好き。昔から練りに練ったアイデアを実現させるべくオープンしたのが、こちらの『羊のロッヂ』です。

 今回はオススメである「ロッヂコース」(一人前2,700円)を注文。驚くのはその鍋。下部はラムしゃぶの鍋になっており、中央にニョキッと突き出る形で鉄板が据え付けられております。下の写真を見てください。一目瞭然ですね。

本当に独特。ラムしゃぶの鍋に鉄板が付いている
本当に独特。ラムしゃぶの鍋に鉄板が付いている

 こちら、ただ奇抜なだけの鍋ではありません。鉄板に切れ込みが入っていて、上部で焼いたラムから出た脂が、下のラムしゃぶのスープに落ち、ラムの脂が味付けになる仕組みなんです。

 で、まずは上部の鉄板部分でジンギスカンを楽しみます。鍋の形状にも驚かされますが、さらにびっくりするのが肉質の良さ。岩塩で食べる生ラム肩ロースも、ラムウデのジンギスカンも、羊の味がしっかりの旨みたっぷりのお肉。岩塩はもちろん、オリジナルのタレとも非常に相性がよく、無限に食べられるような錯覚に陥ります。

この美しい肉を見よ!岩塩で食べる生ラム肩ロースは、単品の場合1,080円
この美しい肉を見よ!岩塩で食べる生ラム肩ロースは、単品の場合1,080円

 ちなみに、羊はオージーラムを使用。「ジンギスカンに一番しっくり来る」とオーナーさん。個人的にも、生ラムジンギスカンはオージーが一番合う、と感じていたので、その感覚よくわかります。

下に鍋があるから火力が弱いのでは?と思いきや火力は十分
下に鍋があるから火力が弱いのでは?と思いきや火力は十分

 そして、このお店はツマミがまた旨いんです。途中で出てきたラムパクチーは、クミンが効いており、最初は味噌味かと思いましたが、なんとタレを煮詰めて和えているとのこと。パクチーとの相性も、思わず笑ってしまうほど抜群。酒が進み過ぎてヤバイ感じです。

パクチーブーム便乗料理ではなく、ものすごくしっかり考えられている一品。ラムパクチー単品は880円
パクチーブーム便乗料理ではなく、ものすごくしっかり考えられている一品。ラムパクチー単品は880円