
常連客に永く愛され続ける店とは、一体どんな店だろう? そんな事を考えて酒場を巡ってみるといつも客で賑わう店には、「絶対的な名物料理がある」「ひとり客が安心して通える」など、いくつかの共通項が見えてきた。
条件その六 ひとり客への配慮を忘れない
燻製カツオに、甘海老の塩麹和え、カラスミ、炊いた冬瓜に夏茄子煮、この日食膳に並んだのは店主・竹内徹平さんが季節に応じて提供する気の利いたつまみ。
常連はそれら5品の酒肴をちびちび味わい、さらにそこに寄り添う竹内さんセレクトの6種の酒を2合ほど。これこそが「お一人様盛り合わせ」と「店主セレクト2合コース」のお酒を合わせたこの店の黄金セット。これで税込み3500円なのだからたまらない。
「ひとりで切り盛りする分、料理は仕込みのものをぱぱっと調理です」
竹内さんはそう笑うのだが、和食出身の経歴を持つ竹内さんの丁寧な仕込みと酒を呼ぶ味は、つまみの表情を見れば一目瞭然。「さぁ食べろ、酒を合わせてみろ」とつまみが語りかけてくるのだ。
竹内さんが忙しければ、常連はつまみと会話しながら待つ。だからカウンター5席のうち3席はいつも予約はとらず空けている。
それは一人でふらりが、酒亭の醍醐味であることを店主も客も知っているから。
●SHOP INFO

店名:和酒バー 庫裏
住:東京都中央区銀座6-4-15トニービル2F
TEL:03-3573-8033
営:17:00~24:00(23:30LO)
休:日・祝休
予算/3,500円~ 個室/なし カード/可