一年中シビれていたい! “花椒マニア”が携帯するタブレット型「青花椒」が衝撃的に旨くて驚いた

一年中シビれていたい! “花椒マニア”が携帯するタブレット型「青花椒」が衝撃的に旨くて驚いた
食楽web

 ここ数年の激辛ブームを受けて、唐辛子の本場・中国四川省発祥の味である「麻辣(マーラー)」に心をわしづかみにされる人が急増しています。ご存知の通り、麻(マー)は花椒によるシビれ、辣(ラー)は唐辛子による辛さを意味しています。

 人気イベント「四川フェス」を主催し、麻辣連盟総裁を務める四川料理の専門家・中川正道さんによれば、今の麻辣ファンたちは、ただ、辛さやシビれの強度を求めるだけでなく、唐辛子や花椒の種類にもこだわりがあると言います。

日本でも、担々麺に山椒を増量する人が増加中
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「中国で使われる花椒は『赤山椒』と『青山椒』があり、四川省産のものは非常に希少価値が高い。また同じ四川省の山椒でも“赤”と“青”ではシビれの強度や香りが異なります。花椒にこだわっていくと、とくに青山椒の強いシビれとシトラス系の爽やかな香りにやみつきになり、他の山椒では物足りなくなるんですよ」(中川正道さん、以下同)

 中川さんは以前、四川省の省都・成都の花椒市場でさまざまな青山椒を試したそうですが、そこで衝撃を受けた特別な青山椒があると言います。それが、四川省南部の涼山イ族自治州金陽県で栽培された青山椒。ちなみに三国志好きならピンとくると思いますが、諸葛孔明が戦って7度捕らえて7度逃し、心服させたうえで配下に加えた蜀の将軍・孟獲がまさにイ族です。

 では、ここで栽培される花椒、何がそんなに美味しいんでしょうか。中川さんに色々と伺ったのでご紹介したいと思います。