
製造過程のこだわり
原料はもとより、その半分が味の決め手。「マッシュビル」という穀物の混合比率が「コーン:72% ライ麦:18% モルト:10%」となっており、通常のバーボンに比べライ麦の比率が高いことで、よりスパイシーな味わいとなる一方、木涌での発酵を長めにすることでよりフルーティーさも増しています。
バーボンとしては珍しいポットスチルによる蒸留
通常、バーボンは連続スチルでの蒸留が主なのですが、アイリッシュウイスキーからヒントを得て、シングルモルトと同じポットスチルによる蒸留を行うことで、スピリッツの個性を最大限保っているとのこと。
さらに貯蔵・熟成させるための樽はアメリカンホワイトオーク、すべて新樽を使用。樽のトースト時間を10分と長くし、それからチャーと呼ばれる作業が施されます。そして石造りの貯蔵庫へ。樽は生きていますから、その高いトースト温度と冬の寒さ、寒暖の差で熟成が進んでいくわけです。
テイストとフードとの相性
「バーボンウイスキーとフード?」と思われる方も多いことでしょう。筆者もその一人でした。しかし、今回供されたのはウイスキーの試飲ではまずお目にかかれない、チーズ、牛の赤身肉、そしてドライクランベリー。

ドライクランベリーは比較的お酒に合わせやすいイメージがありますが、まさかチーズや赤身肉とは、予想外でした。
本当に合うのかな、と疑問に思いつつパルミジャーノ・レッジャーノをつまみに、「Woodford Reserve Distillers Select」という一般的な「ウッドフォードリザーブ」のロックをいただいてみると……意外や意外、フルーツのような芳香が立ち上る、素晴らしいマッチングでした。チーズと言えばワイン、という短絡的な考えを覆された瞬間でした…
一方、赤身肉はどうでしょうか。合わせたのは熟成後のウッドフォードリザーブをさらに12ヶ月熟成させた「Woodford Reserve Double Oaked」。肉の味のインパクトが強すぎてバーボンの香りを十分に味わうことができないのでは……? などと、またしても短絡的に考えていた筆者ですが、塩コショウでシンプルに味付けされた赤身肉の味わいを引き出してくれることに驚きを禁じえませんでした。これまた「バーボンは食事に合わない」という思い込みを猛省することに。

さて、こうして見てきた「ウッドフォードリザーブ」ですが、その深い味わいから、ウイスキーカクテルのベースにもよく使われているとのこと。今回の会ではウイスキーカクテルでも人気のミントジュレップをいただきましたが、爽やかでついつい飲みすぎてしまうのが難点といえば難点でしょうか……。
そういえば、もうひとつ驚かされたのが、「抹茶のオールドファッションド」(下画像)でした! まさか和モノと合わせられるなんて想像もしていなかったのですが、抹茶の風味とウイスキーの味わいがお互いの個性を引き出しあっていて、とても印象的な一杯でした。

男性、女性を問わずに楽しめるプレミアムバーボン「ウッドフォードリザーブ」。一人で楽しめるのはもちろん、誰かと一緒に味わうのにもぴったりのお酒です。たとえば父の日に贈って、たまには親子でグラスを傾けてみてはいかがでしょうか?
詳細:ウッドフォードリザーブ 詳細はこちら