火鍋の魅力はどこにある?

火鍋の最大の魅力はもちろん、麻辣味の「紅湯(ホンタン)」というスープです。その味わいはお店ごとに異なります。そこに入るスパイスが非常に重要で、唐辛子や山椒、ウイキョウやナツメなど調味料やスパイスを牛脂などの油で炒めて旨味を引き出します。
そして、火鍋のもうひとつの魅力はこの「紅湯」以外に、あっさりとした「白湯(出汁スープ)」も同時に味わえることにあります。辛いのが少し苦手という人は、この白湯だけで食べたり、また、紅湯と交互に食べたりします。そして、この二つが入った特徴的な鍋を使ったものを「鴛鴦火鍋(ユェンヤン ホォグオ)」といいます。

なお、白湯にはキノコスープやトマトスープなど様々な味付けがあり、辛いものが苦手な方でも、いろいろな味を楽しめます。
そして、火鍋の具材の定番は羊肉や豚肉、ホルモン、野菜やキノコ、魚のすり身、凍豆腐、湯葉、海藻など。また変わったところでは薄くそぎ切りにした川魚を入れる火鍋「冷鍋魚」や、鴨の腸や豚の血を固めた「血豆腐」などもあります。とにかく豊富な種類の具材から各人が好きなモノを選んで、鍋で煮込み、みんなでビールや白酒で乾杯しながら楽しむのです。

ちなみに、中国では人数が集まらなくても一人で楽しめる「一人火鍋」の店があったり、具材が回転する「回転火鍋」の店が出来たりと、火鍋はどんどん進化を続けているのです。そんな個性的なお店が、日本でも次々オープンしています。また、色々なお店で、個性的な火鍋料理も登場しています。
今回の「四川フェス2019」でもたくさん出てきますので、ぜひ楽しんでみてください。
「四川フェス2019」でオススメの火鍋料理






(取材・文◎土原亜子)
●DATA

「四川フェス2019」
開催日時:
2019年4月20日(土)11:00~17:00、4月21日(日)10:30~17:00
会場:新宿中央公園(東京都新宿区西新宿2-11)
※料理は売切れ次第終了
四川フェス2019 公式サイト
https://meiweisichuan.jp/sisen-fes2019
四川フェス実行委員会は3月22日から四川料理クラウドファンディングを開始しています。
https://camp-fire.jp/projects/view/131659
●プロフィール

中川正道
四川省公認の四川料理の専門家、麻辣連盟総裁、時色株式会社代表兼デザイナー。2002~2006年まで四川省に滞在、四川料理に魅了される。2012年に単身、四川省へ行き、四川の仲間たちと200店舗の四川料理店を食べ歩き「おいしい四川」サイトをリリース。2014年夏に日本初!四川料理食べ歩きガイドブック「涙を流して口から火をふく、四川料理の旅」を出版。2日間で6.5万人を動員した四川フェス主催。これまでの活動が実を結び、2018年のマー活、花椒がブームに。「今年の一皿」ではしびれ料理が準グランプリになる。