
「東京島酒」をご存知でしょうか? 島酒とは四国の日本酒? それとも沖縄の泡盛か? 驚くなかれ、メイド・イン・トーキョーの“島焼酎”なのです。今回はその飲み比べイベント「島酒巡り in 東京愛らんど」のお誘いです。
『食楽web』でも以前、紹介したことがある「東京島酒」のイベント。焼酎文化の中心地は九州地方、泡盛の沖縄県が上位を占めますが、実は東京都に属する伊豆諸島の焼酎も生産が盛んで、2024年に焼酎として18年ぶりの地理的表示(GI)指定も受けています。
「東京島酒」の始まりは江戸時代、八丈島の芋を使った芋焼酎
時代は遡り、江戸時代末期に流刑地であった八丈島に薩摩藩の御用商人だった丹宗庄右衛門が流されたことから焼酎造りは始まりました。丹宗庄右衛門は薩摩から道具を持ち込み、島の芋を使い焼酎造りをスタート。当時、八丈島には米麹での酒造りは厳しく、代わりに使ったのが麦麹。以来、麦麹で造る芋焼酎が“東京島酒”の核となったのです。
伊豆諸島の隣島へと焼酎造りは伝えられ、それぞれの島がもつ独自の風土や食文化の中で島の焼酎造りは脈々とバトンを渡されてきたのです。
「東京島酒」の味の特徴は、ミネラルたっぷりの土壌からうまれた水でつくられた、優しい口当たりと麦麹の香ばしくさっぱりとした味わい。「東京島酒」とともに、各島の食文化は育まれてきたのです。

本イベント「島酒巡り in 東京愛らんど」では、伊豆諸島の「島焼酎」を7本と、小笠原諸島のラム酒を加えた8種を飲み比べすることができます。
どれも人気の島酒ばかり。ストレート、水、ロック、ソーダ……島人はいったいどのように楽しんでいるのか? それを教えてくれるのは島酒のプロ、八丈島「情け嶋」の杜氏である小宮山善友さん。スペシャルゲストとして、島酒の楽しみ方から各島酒の紹介、魅力を教えてくれますよ。美味しく飲んで、東京の島文化にふれる1日限りのイベント。ぜひ、「東京島酒」の魅力を探りに出かけてみませんか?
「東京島酒」が指定されたGI 指定とは?

その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として農林水産省が保護するために認定した制度です。焼酎のGI指定は日本では「壱岐焼酎」「球磨焼酎」「薩摩焼酎」「琉球泡盛」に次ぎ5件目となります。
新島の火山石を使って作られた、自然な緑色の「新島グラス」

新島とイタリアのリパリ島でしか採取できないコーガ石(=黒雲母流紋岩)を原料に造られる火山石ガラス。優しい緑色は涼やかで、口当たりやわらか。イベントの島酒8種各1杯ずつ+おつまみを楽しむプラン(3000円)では、「新島グラス」のお土産が付きます。
東京島酒造りの第一線で活躍する小宮山善友さんのトークショーも

東京島酒造りの第一線で活躍されている、八丈興発株式会社の小宮山善友さんによるトークショーも開催されます。GI指定のこと、島酒造りなどの面白い話が聞けるチャンスですよ。
●イベント概要

島酒巡り in 東京愛らんど
会場:アンテナショップ東京愛らんど内情報発信スペース
住所:東京都港区海岸1-12-2竹芝客船ターミナル内
日時:2024年6月15日(土)
1部:13:10〜14:20(受付開始 13:00)
2部:14:30〜15:40(受付開始 14:20)
※メニュープランはお申し込みの際、下記よりお選びいただけます。
・ベーシックプラン:2000円/島酒8種各1杯ずつ+おつまみ
・新島グラスのお土産付きプラン:3000円/島酒8種各1杯ずつ+おつまみ
※アンケートにご協力いただいた方全員に隣接の「アンテナショップ東京愛らんど」で使える300円割引クーポン券(当日限り有効)をプレゼント!
※先着40名様(ベーシックプラン30名、新島グラスのお土産付プラン10名)のご案内になります。
【イベント参加申し込みフォーム】
https://forms.gle/QDgzsU9HeoKXoDNR8
詳しくはこちら:「島酒巡り in 東京愛らんど」イベントページ
https://www.tokyoislands-net.jp/news/17120/