粉オン粉の楽しいB級グルメ「お好みたい焼」を実食!

さっそく『たいやき えびす家』で購入した「お好みたい焼」をいただくことにしました。たい焼きの外側まで溢れるほどの「お好み焼き」の物量感が嬉しいですが、その具材はキャベツ、卵、天かす、紅しょうが、濃厚ソース、マヨネーズです。
千切りキャベツのシャキシャキ感と紅しょうが、濃厚ソース、マヨネーズのバランスが絶妙で目をつぶって食べたとしたら、「たい焼なのか」「お好み焼きなのか」一瞬混乱しそうな味。しかし、これが実に美味しく、食べ応えも十分。「柏の名物」と呼ぶにふさわしい、「粉オン粉」の楽しいB級グルメだと思いました。
頭から尻尾までぎっしり詰まったノーマルなたい焼きも絶品!

また、せっかくなので一般的なたい焼きの甘味メニュー「小倉あん」(200円・税込)、「黒豆あん」(220円・税込)、「クリーム」(180円・税込)もいただくことにしました。
断面図の写真では伝わらないかもしれませんが、いずれも餡がたい焼の頭から尻尾までギッシリ入っています。この贅沢感、『たいやき えびす家』ならではのものと思いますが、各味のレビューもしてみましょう。
たい焼きのド定番メニュー「小倉あん」は、餡の見た目よりも甘さが控えめで優しい味わい。その分、モチっとした風味高い生地の味を強く感じることができました。この点もまた『たいやき えびす家』ならではの優しい味のように思いました。

続く「黒豆あん」は、黒豆特有の濃厚で香ばしい甘さが印象的です。そして程よい塩味もあり、これまでのたい焼きでは、ありそうでなかった味のように感じました。「小倉あん」とはまた違う風合いですが、こちらもまた生地との相性抜群の味でした。

そして、最後が「クリーム」です。一口かじってみると、生地の甘さと、なめらかなクリームの異なる甘さが広がり、これもまた美味! いかにも「砂糖!」といった甘さではなく奥ゆかしいバニラの風合いを感じることができ、こちらも満足度高めの一品だと思いました。
何十年もの営業で培われたたい焼きの味。今では「柏名物」に!

いずれのたい焼きもボリューミーでありながら全体のバランスが優れており、繊細さを感じました。聞けば、こちらの『たいやき えびす家』、何十年もの歴史があり、かつては千葉・稲毛などでお店をやっていたそうです。ここ柏に来たのが15~16年ほど前で、以来、名物店となり、「柏名物」と呼ばれることも多くなったそうです。『たいやき えびす家』の絶品たい焼き群、遠方からでも買いに行く価値十分です!
(撮影・文◎松田義人)