【実食レポ】辛さと旨さは両立可能なのか? 話題の「しあわせの激辛・ラーメン」を食べてみた

「逃げ道がない」辛さ!だけどそれに負けず劣らずの旨味も

「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメン個別パッケージ
「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメン個別パッケージ

 まず、「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメン5個パックを開け、個別パッケージを取り出しました。モノクロのパッケージには「※辛さの苦手な方やお子様はご注意ください。刺激の強い製品ですので、目や傷口に入らないようご注意ください。」という記載があります。

 この記載にビビる筆者でしたが、さっそく調理することにしました。作り方は、一般的な袋麺と同様でいたって簡単。お湯を沸かし、麺を入れて3分ほど茹でるだけ。麺がほぐれたところで火を止め、粉末調味料を加え、器にうつしたところで、辛味ペーストを加えて完成です。

完成した「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメン
完成した「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメン

 ほのかに辛そうな香りがしますが、取り立てて強烈さはありません。このことから迷うことなく、いただきましたが……これメチャクチャ辛い!!

 麺にはほどよいコシがあり、乾麺とは思えぬほどの旨さである一方、スープをしっかり持ち上げてくることで、すするたびに辛さが口の中に強く広がり、舌先にヒリヒリと尖った辛さが残る感じです。さらに麺をいただくにあたり一呼吸しても辛さは消えず、水を飲んでも消えず、「もはや逃げ道がない」辛さです。

 その辛さは、泣きそうになるほどで、なかなか麺をすすることができないのですが、不思議なことにこの舌先に残る辛さが落ち着くと、辛さとの先にある旨みから「もっと食べたい」という気持ちにもなります。そして食べると、前述のような「逃げ道ナシ」の繰り返し。

 うまいが、辛い。辛いが、うまい……どっちの表現が正しいかわからなくなるほどですが、相当なインパクトがあるラーメンであり、「辛いもの好き」の人にはうってつけだと思いました。

スパイスメーカー・ハウス食品が、150回以上の試作を経て完成させた「しあわせの激辛」シリーズ

「辛さ」と「旨さ」を両立させた「しあわせの激辛シリーズの商品群
「辛さ」と「旨さ」を両立させた「しあわせの激辛シリーズの商品群

 世にある大半の食料品が「できるだけ万人に届くように」「誰の舌にも合うように」と開発されているはずですが、「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメンは、その真逆を行くかのような挑戦的な商品だと思いました。しかし、どうしてこのような商品を開発したのでしょうか? ハウス食品・担当者に聞きました。

「『大人のココロを元気にする“達成感” “幸福感” を提供する』をブランド理念として、『しあわせの激辛』シリーズを立ち上げました。メニューとしての美味しさと、複雑で強烈な辛さが両立した『旨・激辛食』なので、辛みだけではない、メニューとしての美味しさを伴った激辛料理を楽しむことができる製品です。

 また、『しあわせの激辛』シリーズは、激辛ファンのご意見をヒアリングしながら一緒に作っていったブランドでもあります。激辛ファンの方々の大半が『ありもののメニューをただ辛くしただけ(唐辛子を単純に追加しただけ)の風味に満足していない』ということが分かり、そのニーズにお応えすべく、『メニューとしての美味しさ』と『激辛レベル』を両立した『旨・激辛食」を開発しました」(ハウス食品・担当者)

 確かに試食の際にも、「辛さ」だけでなく強い旨みを感じることができました。この点についてもさらに聞いてみました。

「まず、『辛さ』としてはスパイスメーカーとしての知見をいかし、味の違う4種の唐辛子(一味唐辛子、韓国唐辛子、焙煎唐辛子、粗挽き唐辛子)を組み合わせることで、辛さを演出しました。また、『旨さ』としては2種のニンニク(ガーリックパウダー、ローストガーリックパウダー)、味噌、オニオンパウダーを配合し、後引く旨みを演出しました。

 一般的に、『辛さ』と『旨さ』はトレードオフの関係にあり、旨みが強くなると辛さがマイルドになり、辛さが強くなると旨さが弱くなる傾向にあります。しかし、ハウス食品の長年の知見を活かし、原料の配合を調整しながら150回以上の試作を重ね『旨さと辛さの両立』した風味を実現しました」(ハウス食品・担当者)

トッピングには「卵」「豚ひき肉・白髪ネギ」「海老・ホタテ」などが合う!

「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメンの生卵トッピング
「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメンの生卵トッピング

 ある意味「完成された辛さ・味」の「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメンなので、トッピングなどにどんなものが合うかがわかりません。この点についても聞いてみました。

「辛さを和らげたい場合は卵(生卵・煮卵)を入れると良いと思います。辛さ調整にオススメです。また、味付けした豚ひき肉と白髪ネギのトッピングで担々麺風になり、さらに美味しく召し上がっていただけると思います。また、海老やホタテなどの海鮮トッピングも合います。

 これらは製品の共創パートナー『辛メーター』(アプリ)と、ラーメンのトッピング具材について議論をした際にいただいたアイデアで、ちょっと豪華な激辛ラーメンを食べたいときのトッピング具材として大変盛り上がりました。是非お試しください」(ハウス食品・担当者)

 ハウス食品のオススメ通りのいただき方も試しました。卵を入れると、確かにマイルドになり、辛さ・旨さともに引き上げてくれるような味わいになりました。

「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメンの豚ひき肉・白髪ネギトッピング(食楽web)
「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメンの豚ひき肉・白髪ネギトッピング(食楽web)

 味付けした豚ひき肉と白髪ネギのトッピングは、辛さ・旨さをさらに贅沢に引き上げるような風合いに。また、海老・ホタテといった海鮮トッピングは、魚介出汁と辛さの相性がよく、こちらもより深いコクを感じることができました。

「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメンの海老・ホタテトッピング
「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメンの海老・ホタテトッピング

 最後に改めてハウス食品として「しあわせの激辛」シリーズにかける思いを聞きました。

「かなりの自信作です。激辛好きの方、特に今までの激辛商品に不満をお持ちだった方には是非食べていただきたいです! また、袋ラーメンがお好きな方も、これを機会に一度冒険していただけると嬉しいです」(ハウス食品・担当者)

 この辛さ・旨さは他にないものです。辛いもの好きの人でも驚愕の味を体感できるはずの「しあわせの激辛」シリーズ・ラーメン、ぜひ一度ご賞味ください!

(撮影・文◎松田義人)

●DATA

『ハウス食品』しあわせの激辛シリーズ

https://housefoods.jp/products/catalog/cd_1,089545.html