東京で「魚」を買おうとした場合、スーパーマーケットか鮮魚専門店で買うのが普通です。しかし、その大半は大衆魚で、すでに刺身用の柵になっていたり、刺身用にカットされていたり、加熱料理用にさばかれていたりと、なんらかの加工がされているものです。消費者の立場に立ってみれば便利でありがたい一方、すでにさばかれているためどうしても鮮度が落ちてしまうのは否めません。
では、丸モノの魚を、しかも多種にわたる魚種を入手しようと考えると、かなりハードルが上がります。豊洲や築地に行くか、鮮魚専門店にあらかじめ仕入れをお願いするかということになってくるわけで、東京で「良い魚」を手に入れるとなると、なんらかのルートがないと現実的ではない面がありました。
そんななか、豊洲で扱われる水産品、青果品を扱うECサイト「豊洲市場ドットコム」では「豊洲きょう着く便」という画期的なサービスを今年よりスタートさせました。
これ、どういうものかと言いますと、豊洲に今朝入荷した鮮魚を、東京23区内に当日中に届けてくれるというもの。鮮魚専門店やスーパーマーケットを介さず、市場から丸モノの魚がそのまま直送されることで、鮮度抜群の魚をいただけるという寸法です。
魚を自分で身おろしできない場合は、このサービスを存分に楽しむことは難しいですが、魚をおろすことができ、少しでも良いものを食べたい場合はもってこいのサービスです。今回はこの「豊洲市場ドットコム」の「豊洲きょう着く便」を利用し、どれだけの魚が届くかと、その味をレポート。また、「豊洲市場ドットコム」の担当者の方にも話を聞いてみました。